水稲

水稲(水田・田んぼ)の除草剤 初期除草剤のおすすめ商品と効果的な使い方

水稲

米の生育や品質に大きな影響を与える水田の雑草は、毎年必ず防除・除草しなければならない厄介な問題です。除草剤を体系的に使うことで、効率的に防除・除草が行えます。

除草剤を効果的に使うためには、必要な時期に、その時期に合った除草剤を使うことが大切です。この記事では、水稲の初期除草剤について、おすすめ商品やその成分や効果、また効果的な散布方法についてわかりやすく説明します。

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初期除草剤とは

水稲の除草剤には、使用適期があり、この適期を外すと除草の効果が十分発揮できません。必ずその適期にあった除草剤を使いましょう。

初期除草剤とは、代かき直後から田植え7日前まで、もしくは田植え直後~ノビエ1葉期までに使用する除草剤。水稲の移植前後、雑草の発芽前もしくは発芽直後に散布する除草剤することで、雑草の発芽や成長を止める効果が期待できます。初期剤は「土壌処理剤」と呼ばれる除草剤の種類で、水田に散布することで、水を介して土壌表面に処理層を作ります。その処理層に雑草の芽が触れることで枯らすことができます。イネの苗は、この層の下に根を下ろすため影響を受けません。

初期剤は田植と同時期に散布します。その効果期間は15日~20日と短いため、そのころに生える雑草、ヒエ(ノビエ)に対して高い効果を発揮します。田植から1か月ほどして生えるコナギ・アカシキなどの雑草には効果がないため、中期剤を使う必要があります。

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おすすめの初期除草剤

除草剤にはさまざまな剤型があります。剤型別にいくつか初期除草剤を説明します。水稲の除草剤は多くの種類があります。農家web 農薬検索データベースでも検索できますのでそちらも参考にしてください。

かねつぐ(粒剤)

有効成分 シクロスルファムロン 0.40%、プレチラクロール 4.0%
水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ(イヌホタルイ)、ウリカワ、ミズガヤツリ、オモダカ、ヒルムシロ、クログワイ、ノビエ、コナギ、イボクサに効果がある水田除草剤です。土壌処理剤なので、撒く時期の目安としては、雑草発生前の代かき時や苗の移植時(田植時)がベストで、その適期を失しないように出来るだけ早めに散布してください。

水稲用除草剤 かねつぐ1キロ粒剤 4kg
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ソルネット(粒剤)

有効成分 プレチラクロール 4.0%
ソルネットは、植代時から移植前7日まで、または移植時、移植直後からノビエ1葉期(ただし,移植後30日までに使用する)まで効果のある初期剤です。植代から移植まで6日以上の水田やアゼナ類,ホタルイの多発する水田において、一発処理剤・中期剤との体系前処理剤として高い除草効果を示します。

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エリジャンジャンボ(ジャンボ剤)

有効成分 プレチラクロール:15.0%

有効成分のプレチラクロールは、非ホルモン型吸収移行性の除草剤であり、雑草に対して主に幼芽部の
伸長を抑えて、成長を阻害して枯死させます。ノビエをはじめ抵抗性雑草のアゼナ類・ホタルイ等に高い効果を発揮します。雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの1葉期までに時期を失しないように散布してください。抵抗性雑草が多発している場合には、一発剤、中期剤を体系的に使って除草する必要があります。

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ショキニー250グラム(豆つぶ剤)

有効成分 ブロモブチド24.0%、ぺントキサゾン 6.0%

ショキニー250グラムは、ホタルイなどのカヤツリグサ科雑草に効果の高いブロモブチドと、ノビエ、コナギ、アゼナなどの水田一年生雑草全般に優れた効果を示すペントキサゾンが配合されています。雑草の発生前から発生始期に有効なので、田植え翌日以降なるべく早く、ノビエの1葉期までに、時期を失しないように散布してください。雑草の様子を見ながら中期剤または一発処理剤との体系的につかって除草する必要があります。

メテオフロアブル(フロアブル剤)

有効成分 ペントキサゾン 5.0%

1成分で、水田一年生雑草、マツバイ、ホタルイ、クログワイなどの幅広い殺草スペクトラムを持ち、SSU抵抗性雑草にも高い効果が期待できます。田植同時散布が可能です。雑草の発生前から発生初期の散布が有効なので、田植後なるべく早く、ノビエの1葉期までに時期を失しないように散布するようにします。クログアイなどは発生期間が長いため、遅く発芽したものには効かない可能性もるので、中期剤または一発剤を体系的つかって防除します。

草笛フロアブル(フロアブル剤)

有効成分 クミルロン27.4%、ペントキサゾン…8.2%

草笛フロアブルは、田植同時散布が可能で、2つの異なる除草成分を混合して、幅広い雑草を抑える効果があります。ノビエを始めとする一年生雑草はもちろん、マツバイ、ミズガヤツリ、クログワイなどの多年生雑草や抵抗性のアゼナ、アメリカアゼナ等の一年生の広葉雑草も有効です。中期剤や一発処理剤との体系処理することで、長期の除草効果を持続させる必要があります。ジャンボ剤もあります。

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エリジャン乳剤

有効成分 プレチラクロール 12.0%

エリジャン乳剤は、植代後〜移植7日前、移植直後から移植後5日前に散布が可能です。移植前から散布できるので、ゆとりが持てます。また容器のまま畦畔から手振り散布できて省力的。ノビエをはじめ抵抗性雑草のアゼナ類・ホタルイ等に高い効果を発揮します。乳剤の他、ジャンボ剤もあります。抵抗性雑草が多発している田んぼでは、一発剤や中期剤を使った体系処理が必要です

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除草剤の剤型について

水稲の除草剤には、粒剤・ジャンボ剤・豆つぶ剤・フロアブル剤などの多くの剤型があります。剤型で効果に違いはありませんが、特性に合わせた使い方をしないと本来の効果を発揮できません。自分の田んぼの環境にあった剤型を選ぶために、剤型の特徴を説明します。

粒剤

粒剤は、手間がかかるが、棚田や・場所によって雑草の生え方に違いがある、水持ちの悪い田んぼにおすすめの剤型です。

粒剤は、昔からある剤型で薬剤は地面に定着してから処理層が広がり、水中であまり移動しません。そのため均一に聞かせるためには散粒機で、田んぼ全体に満遍なく散布する手間がかかります。

その特性のため、散布後の雨で有効成分が流亡することもすくなく、棚田などでは薬剤が上から下に流されることもないため、効果にむらがでることもありません。また薬剤も自分で調整できるので雑草の多い場所に多めになどの調整も可能です。

ジャンボ剤

ジャンボ剤は、畔から田んぼ投げるだけで、水溶性フィルムが溶けて成分が拡散。ゴミも少なく散布量の計算が楽な状型です。

ジャンボ剤は、粒剤や豆つぶ剤を水溶性フィルムで包んだパック上になっています。1パック25g~50gで、10a当たり10~20個投げ込むだけで水面に広がります。大きさの違う田んぼがいくつかあっても計算もしやすく、水で溶けるフィルムなのでゴミも出ないのが魅力です。

水面に広がる性質上、藻やごみなどの障害物があると拡散が悪くなります。また剤が一度溶けてから3日~4日かけて沈殿するので、水持ちが悪い田んぼではうまく拡散しないこともあります。

豆つぶ剤

豆つぶ剤は、粒剤でアゼからひしゃくや手などで、直接散布するだけで、水面に浮かんで拡散。大きな田んぼでも簡単に遠くまでで飛ばせます

豆つぶ剤と、ジャンボ剤と同様に、あぜ際から、ひしゃくなどを使って、水面にまくだけで水面を移動して拡散する便利な剤型です。計量する手間はかかりますが、大きな田んぼなどではジャンボ剤を田んぼの真ん中まで、投げ込めないため田んぼに入る必要があります。その点、豆つぶはひしゃくでまけば10m程度まで飛ぶため、1haほどの田んぼならアゼ際からの散布で中央まで薬液が届くでしょう。

水面に広がる性質上、藻やごみなどの障害物があると拡散が悪くなります。また剤が一度溶けてから3日~4日かけて沈殿するので、水持ちが悪い田んぼではうまく拡散しないこともあります。

フロアブル剤

フロアブル剤は、粘着のある液体で希釈せずにアゼ際から散布する、水口からの流し込みも可能な剤型です。

フロアブル剤は、散布後一度沈殿した後に水に溶けだして、広がり数日間かけて沈殿します。幅30mほどの畑であれば、アゼから散布するだけで全体に広がります。また水口から流し込みも可能なので、用水が豊富であれば簡単に散布が完了します。

水面に広がる性質上、藻やごみなどの障害物があると拡散が悪くなります。また剤が一度溶けてから3日~4日かけて沈殿するので、水持ちが悪い田んぼではうまく拡散しないこともあります。

効果的な散布のためのポイント

除草剤の効果を最大限まで広げるには、散布の方法にもいくつか気をつけたいポイントがあります。これらのポイントを抑えることで、より効果的に雑草を防除することができます。

  • 丁寧な耕起・代かきを行って、凸凹をなくし平坦な田んぼにすること
  • 漏水防止のため、もぐらなどの小動物の穴や、あぜからの漏水を防ぐためあぜ塗りや、畦畔シートなどを活用してしっかり漏水防止する
  • 水稲をしっかり植え付ける。代かき不足による浮き苗や浅植えは、稲に薬害が生じる可能性があります
  • 水管理が重要です。土壌表面に処理層をつくることで除草効果を発揮します。水口・水尻をしっかり止め、散布後7日間は落水、掛け流しを行わないこと。ジャンボ剤や豆つぶ剤は水深が浅いと薬害がおきたり、うまく移動できなかったりします。5~6㎝ほどの水深があるとよいでしょう。
  • 散布時期を適切な時期に。除草剤はその雑草にあった時期に散布しないと効果がでません。パッケージや雑草の様子をよくみて、適期に散布するしてください

まとめ

初期剤は、代かきから田植えの期間が長く、一発処理剤の散布適期を逃してしまう場合などにも効果を発揮します。雑草の時期がわかっているようなら、初期中期一発剤を使って経済的に除草剤を使うことも可能です。その場所や環境にあった除草剤をうまく取り入れて、効果的な除草ができるように上手に除草剤を活用しましょう。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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