コメリ　自走式草刈機「速刈り君」の特徴と他社製品との違い

ホームセンターのコメリには、多くの種類のオリジナル製品がありコスパがいいと人気があります。耕運機や、ブロアー、チェーンソーなど小型農機具も豊富で、自走式草刈機もあります。

この記事では、コメリの自走式草刈機についての機能や性能、他社製品との違いなども分かりやすく説明します。

自走式草刈機　速刈り君

種類

自走式草刈機には畦草刈機、斜面草刈機、ロータリー式草刈機、ハンマーナイフ式草刈機など多くの種類があります。コスメオリジナルの「速刈り君」は、斜面草刈機（斜面モア、スパイダーモア）と呼ばれる種類の草刈機です。サイズ、刈幅などからコンパクトタイプといえます。

販売元

コメリオリジナルブランドですが販売元は、株式会社丸山製作所です。丸山製作所は東証一部上場の農林業用機械などの開発販売を行うメーカーで、プロの農家の方には優れた2サイクルエンジンの搭載された農業機械（農機具や資材）でなじみが深く、もちろん自走式草刈機も多く製造しています。

丸山製作所の自走式草刈機は、斎藤農機製作所のOEM製品です。斎藤農機製作所は、クボタなどのOEM製品も制作しています。

機能・特徴

エンジンは35.5㏄、最大出力1.8psとコンパクトタイプとしては、高出力の信頼の丸山の2サイクルエンジンを搭載。リコイル方式なので軽い力でエンジンをかけることができます。斜面草刈機は、畦の法面などに使われるため4WDが必須。もちろん速刈り君も、四輪駆動とスパイクタイヤで法面斜度最大 50 度まで走行が可能です。

刈刃はフリー刃4枚。フリーナイフは、円盤状の金属刃の周りにネジで、グラグラを動く刃が取りつけてあり、障害物に当っても刃が逃げるのでダメージが少なく長持ちするのが特徴です。

刈幅300㎜、刈高は固定式の30ｍｍ、価格も158,000円（コメリネット販売価格）とお求めやすい価格になっています。

製品名	速刈り君　KJ-30
機体寸法:全長×全幅×全高(mm)	1410×480×460
質量(kg)	29.4
排気量（cc)	35.4
刈刃形式	フリーナイフ×4枚
刈幅(mm)	300
刈高（ｍｍ）	30
ハンドル伸縮	1300～1600㎜
目安市場価格(税込)	約158,000円

他製品との違い

オーレック　スパーダ―モア―　SP301Aとの比較

斜面草刈機は、オーレックのスパイダーモアーやクボタのカルモやカルマックスが人気があります。オーレックのコンパクトサイズSP301Aと比べてみます。

比較してみると、スペック・価格あまり大差ありません。オーレックのエンジンは三菱の2サイクルエンジンで速刈り君より、排気量は小さめ。ギアはオーレックが前進2段、後進2段に対して、速刈り君は前後1段なので、広い平面で草丈があまり高くなければ効率よく草を刈り取れます。

またオーレックとの違いは、ハンドルの支点の位置。オーレテックがエンジンの後方に支点がありますが、速刈り君は横にあります。横にあることで、斜面の草刈り時には前方を向いて姿勢が保ちやすく、安定しやすいという方もいます。

ハンドル部分は、速刈り君は、左右は角度175度9段階調、上下角度65度の6段階調節、オーレックのSP301Aは、角度１33度7段階調整、上下角度73度7段階調整。角度調整ができると自分に合った体制で動かしやすくなります。

草丈が高い草を刈り取る場合には、刈高はできれば調整ができるほうがよいでしょう。速刈り君もオプションで2段階に変えることができます。最初に高刈りしてから刈ると、草刈機への負荷がかかりません。

製品名	速刈り君 KJ-30	オーレック SP301A
機体寸法:全長×全幅×全高(mm)	1410×480×460	1300×375×970
質量(kg)	29.4	30
排気量（cc)	35.4	32.6
刈刃形式	フリーナイフ×4枚	フリーナイフ×4枚
刈幅(mm)	300	300
刈高（ｍｍ）	30	15～35
ハンドル伸縮	1300～1600㎜	1,150〜1,600mm
目安市場価格(税込)	約158,000円	約150,000円

クボタ　カルモ　GCK-330D

クボタのカルモは、排気量25.4㏄のエンジンですが、ゼノアが誇る環境に優しく低燃費の「ストラト・チャージドエンジン」を搭載しており、環境にやさしく燃費もよいエンジンです。ギアは速刈り君と同じ前後1段。刈高は2段階に変更することが可能です。

ハンドルは伸縮できる速刈り君にくらべ、1500㎜の固定です。しかし運搬時には折りたたむことができるので、乗用車のトランクにもつむことができます。またクボタにはエンジン式ではなく電動式のしずかるもあります。仕様はカルモとほぼ同じですが、バッテリー駆動なので静かで排気ガスもでません。価格は高いですが騒音が気になる人には電動式もおすすめです。

クボタのカルモはOEM製品で、ゼノアZGC300D-EZと仕様は同じです。

製品名	速刈り君 KJ-30	クボタ カルモ　GCK-330D (ゼノアZGC300D-EZ）
機体寸法:全長×全幅×全高(mm)	1410×480×460	1730×430×410
質量(kg)	29.4	26
排気量（cc)	35.4	25.4
刈刃形式	フリーナイフ×4枚	フリーナイフ×4枚
刈幅(mm)	300	300
刈高（ｍｍ）	30	19・31
ハンドル伸縮	1300～1600㎜	1,500mm
目安市場価格(税込)	約158,000円	約152,000円

まとめ

ここまで、コメリの自走式草刈機「速刈り君」の性能や、他製品との違いを説明してきました。この他にも斜面式草刈機は、多くの種類があります。

コンパクトで軽量な斜面草刈機は、狭い畔などで小回りが利くので女性やシニアなどの力のない人にも、使いやすい斜面草刈機です。今まで刈払機をつかっていて、自走式草刈機を初めて使う人にもおすすめです。

斜面草刈機の選び方や、おすすめの記事もありますので他の種類も検討する方は、そちらの記事も参考にしてください。

自走式草刈機にも種類がありますので、斜面以外で使う場合などは別の種類の自走式草刈機を選びましょう。