ヤンマー(YANMAR)耕運機の知りたかったこと総ざらい

ヤンマーロゴの写真耕うん機
耕うん機道具

ヤンマー(YANMAR)は、クボタ(KUBOTA)、イセキ(ISEKI)、三菱(MITSUBISHI)と並んで日本を代表する大手農機メーカーです。田植機、トラクター、コンバイン、酪農畜産機器といったよく知られた農機はもちろんのこと、近年ではプレミアムマルシェやライスジュレなどをキーワードに新しいアグリライフの提案も行っています。

この記事では、ヤンマー(YANMAR)耕運機について俯瞰して紹介します。

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ヤンマー耕運機の種類(特長・価格・使い方)

ヤンマーは、独自の社内安全基準を設け、安全で高品質な満足度の高い商品を提供することを目標に掲げています。この目標はヤンマー耕運機にもしっかりと反映されています。また、コーポレートカラーでもある赤(プレミアムレッド)をあしらった機体は洗練されており、2015年にはフェラーリエンツォを手がけた工業デザイナー奥山清行氏(Kiyoyuki Okuyama)デザインの「ヤンマートラクターYTシリーズ」が大変話題になりました。

ヤンマー耕運機のラインナップとして大きくは、「ミニ耕運機」、「耕運機」、「管理機」、「乗用管理機」の4つに分類されています。この中にはガソリンエンジンのほか、ディーゼルエンジンのモデルも含まれています(ヤンマーディーゼルとしてもおなじみです)。かつては、TBシリーズ(チビポチ)、MRTシリーズ(ポチ)、YTAシリーズ、PRTシリーズ、YC90といったモデルもありましたが、現行モデルは以下のようになっています。

「耕運」、「耕耘」、「耕うん」の違い

「耕運」は、正しくは「耕耘」と表記します。「耘」が常用漢字ではないため、「耕うん」と表記されることが多いです。ただし、新聞上では「耕運」と表記することが定められているため、一般には「耕運」と表記されることが普通となっています。

ミニ耕運機

家庭菜園から中規模圃場くらいまでの使用を想定した耕運機です。

QT17

現行モデルの中では、最も小型です。そのため、ハンドルをたたむと非常にコンパクトで、収納や運搬もラクです(抵抗棒と移動車輪の切替えも、回転式でラクです)。始動もリコイルを引くだけの簡単仕様です。園芸初心者などにもぴったりのモデルといえるでしょう。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)1.6
重量(kg)20
タイプ車軸タイプ
畑の広さ〜30坪
価格(税抜)75,000円

YK-QTシリーズ

QT17に比べエンジン性能が高く、広い面積を耕すことができます。デザインは、フェラーリエンツォを手がけた工業デザイナー奥山清行氏(Kiyoyuki Okuyama)が担当しています。新開発の低振動爪、回しやすい燃料キャップ、使い方動画が確認できるQRコードの機体への貼付など工業デザインの面でも優れたモデルになっています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)3.0
重量(kg)37~45
タイプ車軸タイプ
畑の広さ〜50坪
価格(税抜)89,800〜146,000円

YK-MRシリーズ

「すべてを一台に。すべてを簡単に。」がキャッチコピーのALL-IN-ONEモデルです。デザインは、フェラーリエンツォを手がけた工業デザイナー奥山清行氏(Kiyoyuki Okuyama)が担当しています。いくつかのタイプがありますが、型番にUVHもしくはUVHLがついているものはハイブリッド爪タイプを示し、型番にUVTもしくはUVTLがついているものはナタ爪+揚土爪タイプを示します。一軸正逆転ロータリータイプでは、かたい土壌であってもしっかり粉砕できると同時に、機械の急発進が防止されます。スノーブレードを装着することで、なんと除雪にも利用することができます。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)4.2~7.0
重量(kg)80~89
タイプロータリータイプ
畑の広さ60坪〜
価格(税抜)167,000~297,000円

YK750SPシリーズ

現行モデルのミニ耕運機の中では最も重量があり、深くしっかりと耕すことができます。また、大径タイヤによりけん引力が大きいことも、安定した耕運につながっています。一軸正逆転ロータリーが採用されており、かたい土壌であってもしっかり粉砕できると同時に、機械の急発進を防止しています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)7.0
重量(kg)138~139
タイプロータリータイプ
畑の広さ60坪〜
価格(税抜)330,000〜336,000円

YK300FP

現行モデルのミニ耕運機の中では、唯一のフロントロータリータイプです。フロントロータリータイプなので、足元の耕運爪を気にせず耕運できる点、ハンドルをとられない安定した畝崩しができる点などがメリットといえます。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)3.0
重量(kg)55~57
タイプフロントロータリータイプ
畑の広さ30〜120坪
価格(税抜)152,000〜158,000円

耕運機

ミニ耕運機と比べ、馬力や重量が増加していて、歩行用トラクタという呼称もしっくりきます。中規模圃場以上での使用を想定しています。

YG85

高圧縮比で燃焼効率がよく、低燃費と高出力を実現する空冷4サイクルOHVガソリンエンジンを搭載しています。始動方式は、リコイルスターターです。ティラー(テーラー)タイプなので、後部に荷台(トレーラー)を装着することで乗用の運搬機としても利用できます。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)8.5
重量(kg)135~194
タイプ耕運機
価格(税抜)362,500〜460,000円

YAシリーズ

重作業や負荷変動にもねばり強さを発揮する水冷4サイクル横型ディーゼルエンジンを搭載しています。始動方式は、セルスターターです。大径タイヤのため、けん引力が大きく湿田作業にも有効です。

使用燃料ディーゼル軽油
馬力(PS)7.2~9.3
重量(kg)300~335
タイプ耕運機
価格(税抜)695,000〜850,000円

A-10V

乗るタイプの耕運機で、「アグリカ」の愛称がつけられています。トラクターと比べてコンパクトな車体かつ低い運転席なので、運転や乗り降りも苦になりません。アタッチメントを使用することで、耕運、畝立て、揚土、溝掘り、中耕、除草、防除、施肥などほとんどの管理作業を行うことができます。

使用燃料ディーゼル軽油
馬力(PS)9.3
重量(kg)295~358
タイプ乗用耕運機
価格(税抜)883,000〜1,054,000円

AC-10V

乗るタイプの耕運機で、「アグリカ」の愛称がつけられています。A-10Vとの相違点は、タイヤの代わりにクローラが採用されている点です。これにより接地面積が大きくなり、トラクターが入れないような湿田でも沈むことなく作業できます。

使用燃料ディーゼル軽油
馬力(PS)9.3
重量(kg)447~527
タイプ乗用耕運機
価格(税抜)1,370,000〜1,530,000円

管理機

「ミニ耕運機」や「耕運機」よりも、さらに高度で多彩な管理作業を実現できます。

YK450MT

現行モデル唯一の車軸タイプの管理機です。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)4.2
重量(kg)54
タイプ車軸管理機
価格(税抜)135,000~168,000円

YK-SKシリーズ

現行モデル唯一の1輪タイプの管理機です。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)3.0~6.3
重量(kg)46~82
タイプ1輪管理機
価格(税抜)208,000~345,000円

ミニ中耕専用管理機YK300MC

リアロータリータイプの汎用管理機の中では、最も小型のモデルです。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)3.0
重量(kg)35
タイプ汎用管理機
価格(税抜)152,000円

YK450PMT(小型)

別売りのアタッチメントを利用することで、耕運、畝立て、揚土、溝掘り、中耕、除草といった多彩な管理作業を行うことができます。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)4.2
重量(kg)45
タイプ汎用管理機
価格(税抜)144,000~155,700円

YK450MK(小型)

別売りのアタッチメントを利用することで、耕運、畝立て、揚土、溝掘り、中耕、除草といった多彩な管理作業を行うことができます。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)4.2
重量(kg)56
タイプ汎用管理機
価格(税抜)187,000~266,100円

YK-MKシリーズ(中型)

小型のYK450と比べて、馬力も重量も増強されています。また、アタッチメントを利用することで、マルチを張る農機具であるマルチャーとして使用できるなど対応する管理作業も拡張されています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)6.3~7.0
重量(kg)63~80
タイプ汎用管理機
価格(税抜)235,000~285,400円

YK-MKシリーズ(大型)

中型のYK-MKシリーズと比べて、馬力も重量も増強されています。5.0L大容量燃料タンク搭載で、長時間の農作業でも余裕です。多彩な作業機を扱うプロの要望に応えて、作業機用のバッテリ(バッテリー)を充電できる、充電コイルを標準装備しています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)8.5~10.5
重量(kg)100~110
タイプ汎用管理機
価格(税抜)322,000~369,000円

YK300RK・YK450RK

家庭菜園(ホビーユーザー)から農家(プロ)まで幅広い層が使用できるようカスタマイズ性高く設計されています。ハンドル位置を正位置、逆位置のいずれにも変更することもできます。アタッチメント例として、アポロ培土器BプラスM(跳ね上げヒッチ付)を装着した動画が公開されています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)3.0~4.2
重量(kg)56~70
タイプロータリー直結タイプ
価格(税抜)170,000~228,000円

YK650RK・YK750RK

ネギ推奨管理機です。ネギ生産の現場で最高のパフォーマンスを発揮するよう設計されています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)6.3~7.0
重量(kg)84~92
タイプロータリー直結タイプ
価格(税抜)256,000~361,000円

YK110SR

畝立て専用機です。耕運をした後に、大畝、高畝など多彩な畝をラクにつくれるよう設計されています。

使用燃料自動車用無鉛ガソリン
馬力(PS)10.5
重量(kg)154
タイプ畝立て専用機
価格(税抜)487,000円

乗用管理機

乗用管理機は、防除、中耕除草、追肥、収穫など様々な管理作業を行うことができる乗用トラクタの仲間です。農作物の栽培中に田畑に入ることが多いので、軽い機体や細いタイヤで構成されているといった特徴があります。

HVシリーズ

4輪タイプの乗用管理機です。耕運、畝立てといった基本的な作業はもちろんのこと、播種、中耕、培土、施肥、ブームスプレイヤーを使用した防除作業まで幅広く対応するプロ向けの1台です。

使用燃料ディーゼル軽油
馬力(PS)17.0~23.0
重量(kg)830~1,460
タイプ乗用管理機
価格(税抜)2,466,000〜6,370,000円

MD20

3輪タイプのため、トラクターと比べ軽量かつコンパクト化が実現されています。これにより、土や作物を踏む面積が小さくすみ、旋回性にも優れます。大豆や野菜栽培のさまざまな場面で活躍します。

使用燃料ディーゼル軽油
馬力(PS)20.0
重量(kg)629~652
タイプ乗用管理機
価格(税抜)2,085,000〜2,280,000円

ヤンマーの電動耕運機はある?

かつてヤンマーは業界に先駆けてバッテリ(バッテリー)式ミニ耕運機「QT10e」というモデルを製造販売していました。しかし、現在は販売されておらず、後継モデルも発表されていません。

時は流れ現在、メジャーな電動耕運機はクボタの「菜レント」、マキタの「MUK360D」などになっています。当時よりも充電や出力といった技術も格段に進歩しているので、さらに頼れる存在になっています。家電と同じように電気を利用して駆動するので手軽に使える点、騒音が少ない点などが魅力です。

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ヤンマー耕運機の部品や交換修理

部品の入手や交換修理については、次の方法を参考にしてください。自力での対応が難しそうな場合は、お近くのヤンマー農業製品取扱店に連絡してみましょう。ヤンマー耕運機をショッピングサイトで購入した場合、中古で購入した場合、他人から譲渡された場合のいずれであっても相談に乗ってもらえることが多いです。

部品(爪・Vベルトなど)

よく使われる耕運爪やVベルトのような部品、培土器や畝立て器のようなアタッチメントであればショッピングサイト(Amazon、楽天、yahoo、モノタロウ等)で入手できるものがあります。気軽に確認できますので、のぞいてみるとよいでしょう。

交換修理(ミッションオイル・エンジンオイル・キャブレターなど)

ミッションオイルやエンジンオイルは、ご自身で補給もしくは交換することができます(簡単な説明動画が公開されているほか、取扱説明書やカタログで方法を確認できます)。

キャブレターなどの交換修理もご自身で行うことができますが、こちらは慣れている人以外はお近くのヤンマー農業製品取扱店に連絡して相談してみた方が無難かもしれません。

ヤンマー耕運機を中古で買いたいときは

ヤンマー耕運機は、その性能に比して安価を実現していますので、新品でも手の届きやすい価格になっています。しかしながら、中古でもいいからもっと安く入手したいという人もいるでしょう。その場合におすすめなのが、大手オークションサイトである「ヤフオク!」を利用する方法です。

オークションというと価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク!」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機商品の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。

以下にリンクを用意しましたので、ぜひ一度のぞいてみるとよいでしょう。

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まとめ

ヤンマー(YANMAR)は、日本を代表する農機メーカーです。同時に、マリンプレジャー(プレジャーボート、フィッシングボート、漁船、艤装、舶用システム、海洋設備)、大形舶用エンジン(舶用デュアルフューエルエンジン、舶用補機、SCRシステム、二段過給システム、金属ばね防振システム)、エネルギー(GHP、常用コージェネレーション、ポンプ駆動システム、発電機、トータルエネルギーソリューション)、建設機械(ミニショベル、油圧ショベル、ホイルローダー)、さらにスポーツ協賛活動まで手掛けるグローバルカンパニーでもあります。

その中でも、祖業である発動機とともに歩んできた農機は、やはり特別な意味合いをもつようです(農業用発動機としては、ヤマハやホンダも有名です)。農機については製造販売にとどまることなく、新しい営農資材や技術(密苗など)も生み出しています。サポート・メンテナンス体制も整備されており、Dr.AGRI(ドクターアグリ)、アグリソリューションセンター、リモートセンシング、パーツセンターといった他社では見られないサービスを提供しています。

こうしたスマート農業への取り組み、プレミアムマルシェ(Premium Marche FARMS)といった新しい価値を創造しようとする姿勢からは、日本を代表するグローバルカンパニーとしての誇りと責任が感じられます。あなたもヤンマー耕運機を通じて、ヤンマーが目指す未来を感じてみませんか。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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