主な耕運機部品の名称と役割を解説

【画像】かつてはコンバイン、田植機、汎用管理機のように、プロ用の農機具であった耕運機も身近な農作業用品になっている耕うん機
耕うん機道具

最近では、家庭菜園や園芸として、野菜や果樹を栽培して収穫まで楽しむ人も増えてきました。こうした背景もあり、操作性や運搬性に優れる小型の電動耕運機なども盛んに開発され、農業の初心者にとっても耕運機はぐっと身近な存在になりました。

この記事では、主な耕運機部品を名称からまとめて紹介します。

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耕運機部品を入手したいときは?

農業機械の部品またはパーツは、正常に動作させるために必須の構成要素です(たとえば、ボルトやナットなどが部品に該当します)。似た言葉としてアタッチメントがありますが、アタッチメントは追加の機能をもたせるためのオプションである点で区別することができます(たとえば、培土器畝立て器などがアタッチメントに該当します)。

一般に、車やバイクなどの部品を注文したいときには、パーツリストやカタログを参照して品番を確認後に注文することができます。しかし、耕運機については、パーツリストが製品を取り扱っている「販売店」もしくは「修理店」以外には公開されていない場合があります。こうした場合には、「販売店」もしくは「修理店」が部品を入手し、そのまま修理や交換してもらうという流れが想定されています。

一方で、メンテナンス程度とみなせる主要な部品であれば、インターネットを利用したショッピングサイトや通販でも入手することができます。メンテナンス方法を説明したページや動画も用意されているので、参照しながら修理や交換に挑戦してみてもよいでしょう。

「耕運」、「耕耘」、「耕うん」の違い

「耕運」は、正しくは「耕耘」と表記します。「耘」が常用漢字ではないため、「耕うん」と表記されることが多いです。ただし、新聞上では「耕運」と表記することが定められているため、一般には「耕運」と表記されることが普通となっています。

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主な耕運機部品の名称と役割

主要な部品であれば、インターネットを利用したショッピングサイトや通販でも入手することができます。対応する耕運機であるかよく確認した後、注文するようにしましょう。主要な部品は、次の通りです。

【画像】かつてはクワなどの道具で土を耕したが、現在はロータリーに装着された爪が土を細かく粉砕する

耕運機やトラクターの耕運軸に取り付け、ロータリー(もしくはローター)を構成する部品が「耕運爪」です。単に「爪」とよんだり、中には「刃」とよぶ人もいます。

爪は耕運機の使用とともに磨耗する消耗品ですので、定期的に交換する必要があります。適切な爪を注文できてしまえば、交換自体は比較的簡単に自分で行えます。耕運機によっては、取扱説明書に爪の交換方法が記載されていたり、機体購入時に車載工具として爪の交換に用いるメガネレンチやスパナなどが同梱されていたりすることがあります。こうしたことからも、一般的に爪の交換はユーザー自身で行うことが期待されているものと考えられます。

ピン

【画像】ピンは耕運機はもちろん、除雪機や草刈り機などの農業機械でも幅広く用いられている

耕運機で使われている主なピンは、ローターを固定する「ローターピン」、抵抗棒を固定する「抵抗棒ピン」、ローターピンや抵抗棒ピンと対になるR字型の「ロックピン」などです。これらは破損して必要となることもあるかもしれませんが、農作業中に畑で落としてしまい必要になるケースが多いかもしれません。mmで表されることが多いですが、適合するサイズを選ぶようにしましょう。

エアークリーナー

【画像】エアークリーナーがフィルタとしての役割を果たすことで、エンジンや本体の動作不良を防ぐ

耕運機には、エンジン内部にゴミやホコリを吸い込まないように空気を濾過するクリーナーが取り付けられています。「エアークリーナー」もしくは「エレメントエアークリーナー」などとよばれます。これらが目詰まりすると、パワーが低下し燃費も悪くなるので、定期的に清掃する必要があります。汚れがひどい場合には、新品に交換します。清掃や交換はカバーを外して簡単に行えます。

リコイルスターター

【画像】リコイルスターターは引手をつけられたロープを引くことで、スターターとして機能する

リコイルスターターは、エンジンを始動させる際にロープを引くことでおなじみの装置です。ロープをリコイルばねが巻き取る構造になっています。ロープ切れの場合はロープのみ交換することがありますが、リコイルばねが破損した場合は修理店でないと直すことができません。いずれの場合も、ロープとリコイルばねがセットになったリコイルスターターASSYを入手し、まるごと交換してしまう方法で解決できます。

スパークプラグ

【画像】フライホイールの回転が契機となり、イグニッションコイルで発生した電気がスパークプラグへと走る仕組み

スパークプラグは、燃料に火を点けるためのパーツで、点火プラグともよばれます。フライホイールが回転することで発生する電気が、スパークプラグで火花となり燃料に着火します。スパークプラグは、シリンダー内の高温高圧な環境にさらされて消耗していくため、定期的な交換が必要です。エアークリーナーを良い状態に保ったり、良質なエンジンオイルを使用したりすると、スパークプラグを長持ちさせられるとされています。

キャブレター

【画像】キャブレターは、霧状にしたガソリンと空気との混合気をつくるパーツ

キャブレターとは気化器のことで、霧状にした燃料と空気との混合気をつくるパーツです。混合気は、ピストンの上下運動によりエンジン内部に取り込まれて燃焼し、機械が駆動するエネルギーとなります。

オイル

【画像】耕運機や草刈り機など4サイクルエンジンを搭載した農機で利用するホンダ(HONDA)指定のエンジンオイル

4サイクルエンジンの耕運機では、エンジンオイルの補充や交換が必要です。エンジンオイルの量が減った場合の補充はもちろんのこと、放っておいても品質面で劣化していくので早め早めに交換するようにしましょう。大手の農業機械メーカーには、それぞれ純正のエンジンオイルがありますので、それらを利用すると安心です。

また、車軸部のギアオイル漏れ補修に利用するオイルシール交換キットもあります。オイルシール、ガスケット、ギアオイル、手順書がセットになった便利なメンテナンス用のキットです。

その他

その他の主要なパーツとして、メインクラッチワイヤー、サイドクラッチワイヤー、スロットルワイヤー、Vベルト、フューエルキャップASSYなどもあります。

  • メインクラッチワイヤー
  • サイドクラッチワイヤー
  • スロットルワイヤー
  • Vベルト
  • フューエルキャップASSY

まとめ

農業機械の部品またはパーツは、正常に動作させるために必須の構成要素です(たとえば、ボルトやナットなどが部品に該当します)。似た言葉としてアタッチメントがありますが、アタッチメントは追加の機能をもたせるためのオプションである点で区別することができます(たとえば、培土器や畝立て器などがアタッチメントに該当します)。

農業機械あるいは農機具には、似た構造が見られたり、共通した部品が用いられたりしています。したがって、耕運機の構造や部品について一定の理解をもつことは、他の農業機械あるいは農機具を扱う上でも役に立ちます。具体的には、刈払機、草刈機芝刈機、除雪機、動力噴霧機、動力散布機、高圧洗浄機、発電機、チェーンソーなどで似た構造が見られたり、共通した部品が用いられたりしています。

なお、代表的な耕運機メーカーとして、クボタ(KUBOTA)、ヤンマー(YANMAR)、イセキ(ISEKI)、ホンダ(HONDA)、マキタ(makita)、リョービ(RYOBI)、オーレック(OREC)などもあります。これから耕運機を探すという人は、あわせてチェックしてみてもよいかもしれません。

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