ミニトマトは、大玉トマトより栽培が簡単でプランター栽培にぴったり。最近ではプランター専用の品種も販売されています。
ミニトマトは花期が長く収穫も長くつづくため肥料を切らさずに育てることが大切です。この記事ではプランター栽培でのミニトマトの肥料のやり方や肥料の種類などを、わかりやすく説明します。
肥料のやり方
ミニトマトは、種まきから育てることができますが育苗は時間もかかり難易度も高いので、ホームセンターなどで苗を買って植えつけするのがおすすめです。
元肥
苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。
苗の植えつけと同時に元肥を入れて植え付けします。植えつけの適期は5月上旬のゴールデンウィークの頃。用土は元肥入りの培養土が便利です。元肥が入っている場合は肥料は不要です。自分で配合する場合は、赤玉土6:堆肥2:腐葉土1:バーミキュライト1の割合に緩効性肥料と石灰をいれてよく混ぜておきます。
- 深さ30㎝以上のプランターに鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。
- 用土をプランターに入れます。土を入れる高さはプランターの最上面から5㎝ほど下までです
- 苗を植えつける穴(植穴)を開けて、水をたっぷり与えます。
- 苗を取り出して、植穴に植え付け株元に土を寄せ、軽く手で押さえます。
追肥
成長に合わせて追肥をしていきます。追肥は、1番果がビー玉ほどの大きさになったら始めます。プランター栽培の場合は、潅水(水やり)も定期的に必要となるので液体肥料(液肥)が便利です。1週間に1度水やりがわりに希釈した液体肥料を与えます。
固形の化成肥料を使う場合は、1番果がビー玉ほどの大きさになったら、次は3番果がビー玉ほどになったら、その後は10日~15日ほどに1度樹勢を見ながら施肥します。与え方は、株元ではなく株から少し離れたプランター側面側に軽く穴を掘って、施してください。このとき、複数箇所(4箇所程度)に分けて施肥をすると効果的です。施肥量はプランター全体で15g程度が目安です
プランター栽培におすすめの肥料
緩効性肥料
用土は元肥入りの培養土がおすすめですが、自分で配合する場合は緩効性肥料がおすすめです。緩効性肥料とは、施肥したときから効き始め、少しずつ溶け出して長期間効果が持続する肥料のことを指します。ハイポネックスジャパンの「マグアンプK中粒」や住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」などがおすすめです。マイガーデンベジフルは追肥にも使えます。
液体肥料
液体肥料は追肥として使用することができ、潅水(水やり)と同時に与えることができるのでプランターやポット栽培には便利です。中でも「ハイポネックス原液」は養分がバランス良く含まれており、人気があるのでおすすめです。ホームセンターなど手軽に手に入れることができます。
化成肥料
追肥用には、速効性の化成肥料も使うことができます。有機入りの有機化成肥料もあります。肥料分が水に速やかに溶けて、効果が早く出るのが特徴です。家庭菜園などではほとんどの野菜の肥料として使われる。N-P-K=8-8-8など肥料の3要素(チッソ・リン酸・カリウム)が等量入ったものがおすすめです。
錠剤肥料
追肥はこまめに行わないといけないプランターには錠剤肥料もおすすめ。置くだけで約1ヶ月〜2ヶ月、肥効が持続します。ハイポネックスの「トマトの肥料」は、トマト専用に配合されているのでトマト栽培で起きやすいカルシウム不足やマグネシウム不足がおきないように配合されていて便利です。
その他ミニトマトのプランター栽培で気をつけること
品種
ミニトマトは、色形ともバラエティーの富んでいてスーパーなどでは買えない品種もたくさんあります。プランターでは通常の高性種では2mほどになるものも、支柱を立てて育てることができます。
丈が低く、支柱なしで育てたい場合には、品種を選びましょう。鉢植え専用につくられたレジナや矮性トマト(芯止まり性・ドワーフトマト)と呼ばれる主枝が、花房3~4房ほどで止まる品種(プリティーベル・めっちゃラク!トマト)などもあります。摘心やわき芽かきも不要です。
苗の選び方
苗は普通のトマトと見分けがつかないので、ミニトマトの苗であることを確認して購入しましょう。できれば1番花の花芽のついた苗を買いましょう。
苗は大きすぎても小さすぎてもよくありません。葉の色が濃く、茎や株がしっかりしているものを。病害虫などにかかってないかもチェックしてください。「つぎ木苗」「ワクチン苗」「予防接種苗」と書かれているものは、価格は高いですが病害虫にかかりにくく収穫量の増加も見込むことができます。
この他、農家webにはミニトマトの肥料やミニトマトの栽培の記事があります。
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