バラの葉がうどん粉をまぶしたように白くなったら、うどん粉病かもしれません。ここではバラがうどん粉病にかかってしまった対処法の他、原因や予防や治療に使えるおすすめの薬剤について説明します。
うどん粉の特徴・症状
うどん粉病の原因・特徴
うどん粉病は、古くからバラに発生しやすい病気で、カビ(糸状菌)の一種が原因で起こります。
ほとんどのカビ(糸状菌)が多湿を好むのに対し、うどんこ病は適温で湿度が低い乾燥した時に発生しやすく、バラでは、5~7月、9~11月頃に発生し秋のほうが被害がでやすい病気です。
葉に発生した菌が、風により病原菌の胞子が飛散して被害を広げます。うどん粉病にかかっても、初期にきちんと対応すれば被害の拡大を防ぐことができます。
うどん粉病の症状
うどん粉病は葉の表面、茎、花柄,がく、つぼみにうどん粉をふりかけたような白いカビが生じます。白いカビが落ちても暗紫色の小さな病斑が残ります。特に若い葉や新梢に発生が多く、放置するとよじれたり奇形になったりします。
被害が広がれば、葉が落ち、花がつかなくなります。また近隣の植物にもうつり被害をひろげます。



写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
バラがうどん粉病にかかってしまった時の対処法
うどんこ病にかかってしまった場合は、初期であればまずは薬剤を散布しましょう。薬剤(農薬)には予防効果と治療効果のある薬剤があります。すでに発生している場合にはうどん粉病に治療効果がある農薬を使います。
被害が広がっている場合には、まずは発生している葉や枝、つぼみなどを切り戻しをしてから薬剤を散布します。切り戻した葉や枝は胞子がとばないように注意し、袋などにいれて廃棄しましょう。
その後、うどん粉病に効果のある薬剤(農薬)を散布します。うどん粉病は感染してから症状がでるまで時間がかかるため、薬剤にもよりますが7日~10日に1度、3回は散布してください。
その後は、農薬散布後10日ほどたって、他の葉に症状がでていなければ薬剤が効いています。効果がないようであれば、違う系統の農薬を使いましょう。薬剤が効いているようでしたら、その後は発生しやすい時期は、月に1度ほど予防として薬剤を散布するとよいでしょう。
農薬(薬剤)の選び方・使用方法について
農薬と聞くと、怖い、体に害があるのではないかと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、日本で販売されている農薬は、人畜や環境に影響を与えないことなどの多くの厳しい審査を通ったものだけが、登録されています。
農薬には必ず、適用表と使用上の注意がラベルに記載されています。農薬は、適用表にかかれている作物、病気にしか使えません。使い方を間違えると、作物が枯れたり、体に害が及ぶこともあります。必ずラベルを読んで正しい使い方をしましょう。
バラのうどんこ病には、作物名に「ばら」の記載の他、「花き類・観葉植物」と書かれた農薬が使えます。
また農薬は同じ系統の農薬を使い続けると、耐菌性が発生し効果がなくなることがあります。複数回散布するときはなるべく違う系統の農薬を使う、ローテーション散布をしましょう。商品名が違っても同じ系統の農薬もあるので、系統は殺菌剤にはFRACコードが違うものを選びます。
家庭ではいろいろな農薬を購入するのは難しいという場合は、1年ごとに使う農薬を変えるなどの方法をとりましょう。
また農薬は水に薄めて使うものがほとんどです。農薬の希釈の方法については下記の記事も参考にしてください。
ばらのうどん粉病に使える農薬
ばらのうどん粉病に適用のある家庭で使いやすい殺菌剤をいくつか紹介します。使用回数などの制限もありますので、複数回散布する際には、回数にも気を付けましょう。
| 農薬名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用期間 | 使用回数 | 使用方法 | FRACコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 家庭園芸用カリグリーン | 800倍 | 150〜500mL/㎡ | 発病初期 | – | 散布 | NC | 花き類・観葉植物に適用がある殺菌剤です。 速効性が高く、うどんこ病の発生初期に散布する ことでより高い治療効果を発揮します。 有機栽培にもつかえ、回数制限もない安全な薬剤です。 |
| ベニカXファインスプレー | 原液 | ー | 発病初期 | 5回以内 | 希釈せずそのまま散布する。 | 9 | ばらに使える殺虫殺菌剤 予防と治療の効果と殺虫成分が含まれています。 ばらに発生しやすい病害虫にも効くため1度でいろいろな病気や害虫の対策ができます。 原液タイプなので希釈せずそのまま散布するだけ。 |
| GFオルトランC | 原液 | ー | ー | ー | 噴射液が均一に付着するように 約30cm離れた所から数回断続して噴射する。 | 3 | ばらのうどん粉病、黒星病に予防治療の他、 アブラムシにも使える殺虫殺菌剤。 エアゾール剤でそのまま噴射するだけで使いやすい薬剤です。 |
| モレスタン水和剤 | 2000〜3000倍 | 100〜300㍑/10a | 発病初期 | 10回以内 | 散布 | M10 | 花きに使用できる殺菌剤 治療と予防効果のある薬剤です。 水に溶かして使うタイプで、使用回数も多く、花のうどん病に効果があります。 密閉された場所ではくん煙することもできます |
予防の対策について
毎年うどん粉病が発生する場合には、発生する前に予防措置を行いましょう
剪定
開花後の剪定では病気の枝や葉は取り除きましょう。冬や春の剪定では、枯れた葉や弱い枝なども取り除きます。
秋に落ちた葉や剪定した枝、古い枝などは、そのままにせず回収して廃棄しましょう。越冬して感染源になることがあります。
予防に重曹水を散布する
薬剤を使った予防の他、重曹1gを水1L(リットル)で希釈した重曹液の散布は、うどん粉病の予防に効果があると言われています。
また虫除けの忌避剤としてよく使われる木酢を薄めて散布するのも効果があるといわれます。またお酢が原料となっている殺菌剤なども、安心して使えます。
健全な株の育成
日照不足や、肥料の過不足などによりバラの株が軟弱、徒長、過繁茂などの状態になると、発病が多くなります。
健全の株の育成のためには、日当たり、風通しを良くする。肥料は窒素を抑え、カリを施用するなどの栽培管理がうどん粉病にかかるのを予防します。

バラの肥料の与え方は下記で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください
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