バラの葉に黒い斑点や白いカビのようなものが生えていたら、病気かもしれません。ここではバラに発生しやすい病気やその対処方法について説明します。
バラに発生しやすい病気
うどんこ病
- 発生時期:5~7月、9~11月
- 原因:カビ(糸状菌)
- 伝染方法:風による病原菌の胞子の飛散
- 発生部位:花,茎,葉
- 症状:花、茎、葉にうどん粉をふりかけたような白いカビが生じる



写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
黒星病(黒点病)
- 発生時期:5~7月、9~11月
- 原因:カビ(糸状菌)
- 伝染方法:空気伝染,水滴伝染,虫媒伝染
- 発生部位:葉,葉柄,茎
- 症状:葉の表面に小さく淡褐色の円形の斑点ができ、次第に紫黒色の大きな円形の病斑となる。葉の縁がギザギザになる。



写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
根頭がんしゅ病
- 発生時期:初夏~秋
- 原因:土壌細菌(土壌感染病)
- 伝染方法:土壌伝染,接触伝染
- 発生部位:根、根頭(茎の地際)、茎の節
- 症状:地際の茎や根に小さな白いこぶができ、次第に表面がゴツゴツとした大きな白い塊となり、古くなると褐色から黒色に変色する。

灰色かび病
- 発生時期:2~3月,6月,9~11月
- 原因:カビ(糸状菌)
- 伝染方法:風による病原菌の胞子の飛散
- 発生部位:花,茎,葉
- 症状:花びらやつぼみに淡褐色の小さな斑点が多数現れ、その後腐敗する。つぼみでは腐敗して開花せず灰色のかびに覆われる。
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
病気の予防・対処方法
病気の葉・花などの除去
どの病気でも、病気にかかってしまった葉や茎、花などは2次感染を防ぐために切り取って処分するのが基本です。病気の中には治るもの、治らないものもありますが、変色した葉や花などは治ることはないので、まずは切り取って処分しましょう。
カビが原因の場合などは、切り取る場合には胞子が飛ばないように切り取り、ビニール袋に入れてから処分しましょう。
切り取った後は、手袋やハサミ、長靴などの消毒も忘れずに行いましょう。
農薬の散布
農薬はそれぞれの病気に効果のある農薬を選んで散布します。農薬は病気の進行を止めるもの(治療薬)と、予防薬があります。
毎年同じような病気が発生している場合には、事前に予防薬を散布しましょう。すでに感染しているようでしたら治療薬がある場合には、そちらを使うとよいでしょう。
また農薬は同じ系統の農薬を使い続けると、薬剤抵抗性が発生し効果がなくなることがあります。複数回散布するときはなるべく違う系統の農薬を使う、ローテーション散布をしましょう。商品名が違っても同じ系統の農薬もあるので、系統は殺虫剤にはIRACコードが違うものを選びます。
バラには家庭園芸用の農薬も多く販売されています。1つの農薬でバラの複数の病害虫に効果のある農薬が多く販売されているので、複数の害虫が発生している場合には1つで同時に駆除できるので便利です。
家庭でも同じ農薬を使い続けるのは、農薬が効かなくなる恐れがあります。回数制限もありますので、複数購入してローテーションして使いましょう。効果がないなと思ったら違う系統の農薬をつかいましょう。
農薬の種類や使い方については、個別の病気の記事に記載していますのでそちらを参考にしてください。
病気にかからないための環境づくり
病気はそれぞれ発生しやすい状況があります。かびが原因であれば、過湿などが原因になるため風通しをよくする、菌を飛ばさないために水やりは上から行わない等があります。
温度や湿度など、病気によって好む環境が違いますので、同じ病気にかかるという場合には環境を見直しましょう。
またどのような病気でも、雑草の除草は効果があります。周りの雑草から菌が飛来することもありますので、周りの環境にも十分注意しましょう。
健全な株づくり
日照不足や、肥料の過不足などによりバラの株が軟弱、徒長、過繁茂などの状態になると、病気が増えます。
健全の株の育成のためには、日当たり、風通しを良くする。肥料は窒素を抑え、カリを施用するなどの栽培管理をすることが大切です。

バラの肥料の与え方は下記で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください
まとめ
バラがかかりやすい代表的な病気と対策について紹介しました。病気だとおもったら害虫による被害であることもあり、虫が病気を媒介することもあります。
バラに発生しやすい害虫の対処法についての記事もありますので、こちらも参考にしてください。
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