灰色かび病

バラ 灰色かび病におすすめの農薬やその他の対処法

灰色かび病のバラ 灰色かび病

灰色かび病は低温多湿な時期にバラに発生しやすい病気です。ここではバラが灰色かび病にかかってしまった対処法の他、原因や予防や治療に使えるおすすめの農薬について説明します。

この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
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灰色かびの特徴・症状

灰色かび病の原因・特徴

灰色かび病は、古くからバラに発生しやすい病気で、カビ(糸状菌)の一種が原因で起こります。病原菌の名前からボトリチス病や、灰かび病とも呼ばれます。

気温15℃前後の比較的低温で多湿を好み、バラでは2~3月,6月,9~11月頃に発生します。特に戸外では開花時に降雨が多く冷涼で多湿の条件がそろうと発生しやすくなります。

空気感染をする病気で、花や葉等に発生した菌が、風により病原菌の胞子が飛散して被害を広げます。環境による影響が大きいので、農薬だけに頼らず栽培環境などを工夫する耕種的防除が重要です。

灰色かび病の症状

灰色かび病は、バラの花や茎、葉に発生します。特に花への発生が多く、症状は最初は花びらやつぼみに淡褐色の小さな斑点が多数現れ、その後腐敗します。つぼみに発生した場合は、腐敗して開花せず灰色のかびに覆われます。

病原菌に侵された葉は、淡い褐色に変色し委縮します。そのまま多湿の状況が続いて放置すると灰色のかびが発生します。枝は切り口から発生することが多く、変色し生育が悪くなり次第に枯死します。

花びらやつぼみなどに生じる斑点は、農薬やアザミウマ類の加害によっても起きますが、灰色かび病の場合は、病原菌がひろがり、灰色のカビが生じるので区別することができます。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

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バラが灰色かび病にかかってしまった時の対処法

バラが灰色かび病にかかってしまった場合は、まずは二次感染を防ぐため発病している発病している花、茎、葉は切り取って処分します。

切り取ったした葉や枝は胞子がとばないように注意し、袋などにいれて廃棄しましょう。また切り取る際につかったハサミなどは、消毒を必ず行いましょう。

その後は、灰色かび病に適用のある農薬を散布します。薬剤にもよりますが7日に1度、に2~3回散布しましょう。その後は、他の葉に症状がでていなければ薬剤が効いています。効果がないようであれば、違う系統の農薬を散布します。

農薬の選び方・使用方法について

バラに使える農薬は、作物名に「ばら」の記載の他、「花き類・観葉植物」と書かれた農薬が使えます。

灰色かび病は薬剤耐性菌が発生しやすいので、連続して散布する場合には、同じ系統の農薬を続けて使うのは避け、違う系統の農薬を使う、ローテーション散布をしましょう。商品名が違っても同じ系統の農薬もあるので、系統は殺菌剤にはFRACコードが違うものを選びます。

ゲッター水和剤などのベンズイミダゾール系やジエトフェンカルブ剤にはすでに耐性菌が問題となっているため、灰色かび病のための散布は避けたほうがよいでしょう。

また農薬は水に薄めて使うものがほとんどです。農薬の希釈の方法については下記の記事も参考にしてください。

バラの灰色かび病に使える農薬

バラの灰色かび病に適用のある農薬について、耐性菌がでにくく、作用性の異なる農薬を紹介します。ローテーション散布する場合などに参考にしてください。

農薬名希釈倍率使用液量使用期間使用回数使用方法FRACコード備考
ピクシオDF2000倍100〜300㍑/10a発病初期4回散布17花き類・観葉植物に適用がある殺菌剤です。
予防効果と治療効果にも優れた薬剤で、
耐性菌にも高い効果を発揮します。
ハーモメイト水溶液800倍150〜300㍑/10a収穫前日まで散布NC炭酸水素ナトリウム(重曹)が有効成分の殺菌剤
予防効果と治療効果にすぐれます。
回数制限もなく、有機栽培でも使える安全性の高い薬剤です。
ポリオキシンAL水溶剤「科研」2500倍100〜300㍑/10a発病初期8回以内散布19花き類・観葉植物に適用がある殺菌剤です。
予防と治療の効果を持った薬剤
うどんこ病と同時防除も可能です。
ファンタジスタ顆粒水和剤3000倍100〜300㍑/10a発病初期5回以内散布11花き類・観葉植物に適用がある殺菌剤です。
予防と治療の効果を持った薬剤です。
浸達性と浸透移行性の両方があります。
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農薬を使用する際は必ず登録内容を確認の上、希釈倍率、使用量、回数を遵守しましょう。

灰色かび病を発生させないための予防対策

灰色かび病に毎年かかる場合には、薬剤だけでなく栽培環境の改善が大切です。発生前の薬剤の散布以外の対策について説明します。

感染株の徹底した抜き取り

灰色かび病は胞子が風で飛んで伝染します。このため、灰色かび病が発生した葉はすぐに切って取り除くとともに、感染した株は、そのまま放置せず、徹底的に抜き取りを行うようにしましょう。結果、このほうが減収を防ぎます。

過湿にさせない

涼しく長雨が続いた場合に発生が増えます。温室なビニールハウスなどは過湿になりがちなため、風通しを良くし、換気を充分に行いましょう。暖房も有効です。

また密植はさけ、剪定をし過繁茂にしないようにしましょう。

米ぬかを散布する

農家の方の中には、栽培の通路に米ぬかを散布することで灰色かび病とうどん粉病を予防している方もいます。

米ぬかは肥料として使うわけではないので、うっすらと散布するだけでOK。米ぬかにカビが発生して、その菌が灰色かび病の増えにくい環境を作っているのではといわれています。月に2回ほど散布すると予防効果が高いといわれています。

健全な株の育成

日照不足や、肥料の過不足などによりバラの株が軟弱、徒長、過繁茂などの状態になると、発病が多くなります。

健全の株の育成のためには、日当たり、風通しを良くする。肥料は窒素を抑え、カリを施用するなどの栽培管理が灰色かび病にかかるのを予防します。

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執筆者・監修者情報
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編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

農薬販売届 受付番号:210-0099

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