ばらの防除

バラに発生しやすい害虫と対処方法

バラ ばらの防除

バラには非常に多くの害虫が発生します。ここではバラに発生しやすい害虫一覧とその対処方法について説明します。

この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
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バラに発生しやすい害虫一覧

アブラムシ類

  • 発生時期:真夏を除く5~9月
  • バラに発生しやすい種類:バラヒゲナガアブラムシ、バラミドリアブラムシ、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ
  • バラに発生しやすい種類:
  • 特徴:種類によってことなる 体長1.2㎜~2.5㎜、色は黒、緑、赤色など
  • 加害部位:新芽、新梢、葉、萼(がく)
  • 被害状況:直接植物の汁を吸うことでバラに害を与えるだけでなく、排泄物を作物にかけ、黒いすす状のカビを増殖させたり、光合成が妨げられて新芽や花の生育が抑制する。

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ハダニ類

  • 発生時期:6~10月
  • バラに発生しやすい種類:ナミハダニ、カンザワハダニ、チャノホコリダニ
  • 特徴:種類によってことなる。体長は0.2~0.5mmほどのクモの仲間。色は緑・赤・白色など
  • 加害部位:葉、花
  • 被害状況:成虫や幼虫が、バラの葉や花を食害する。発生初期は新葉の葉の表面に小さなかすり状の白い斑点ができます。そのまま放置すると、葉一面がカスリ状になって、褐変し枯死し落葉します。

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

バラシロカイガラムシ

  • 発生時期:6~10月
  • 特徴:直径2~3mmの扁平で丸い形、雌成虫の殻の色は白色。
  • 加害部位:幹、枝
  • 被害状況:成虫や幼虫が、枝や幹に寄生し養分を吸う。寄生された枝や幹は樹勢が悪くなり、最悪の場合は樹勢が衰え枯死することもある。

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

バラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)

  • 発生時期:4月下旬~6月
  • 特徴:体長2.7㎜~3㎜、体色は黒色で灰色の微毛におおわれてにぶい光沢がある。体長の割に長い象のような鼻(口吻)を持つ。バラゾウリムシは通称、正式名称はクロケツブチョッキリ
  • 加害部位:新梢、葉、蕾
  • 被害状況:蕾のやや下の茎に口吻を差し込んで加害する。加害された蕾は首のところが折れて萎れてつぼみが落ちる。葉の被害は萎れて乾きチリチリなる。

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

コガネムシ類

  • 発生時期:5月~9月頃
  • バラに発生しやすい種類:マメコガネ、ヒメコガネ、セマダラコガネ、ドウガネブイブイ,ウスチャコガネ,クロコガネ,クロハナムグリなど
  • 特徴:種類によって異なる。体長は8㎜~16㎜程度、成虫は硬い鎧に覆われ、赤、紫、黒や緑色の光沢を有する色をしている。
  • 加害部位:花、蕾,雄ずい
  • 被害状況:成虫の被害が多く、バラの花弁やつぼみ、雄ずいなどを食害する。幼虫が根を食害することもある

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

アザミウマ類(スリップス)

  • 発生時期:4~7月
  • バラに発生しやすい種類:ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、チャノキイロアザミウマ
  • 特徴:種類によって異なる。体長は0.8㎜~1.7㎜程度、色は黄色、茶褐色など
  • 加害部位:新葉、新梢、蕾、花弁
  • 被害状況:成虫がつぼみの中に入り食害するほか、新芽や新梢を好み食害します。新芽の場合は変色し萎んで枯れてしまうこともある。
ミカンキイロアザミウマの成虫
ミカンキイロアザミウマの成虫
チャノキイロアザミウマの成虫
チャノキイロアザミウマの成虫

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ヨトウムシ類

  • 発生時期:5~10月(種類による)
  • バラに発生しやすい種類:ヨトウガハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウの幼虫
  • 特徴:種類によって異なる。体長3~5cmほどのイモムシ。色は黄緑、緑、灰褐色、黒褐色、褐色
  • 加害部位:葉、蕾、花
  • 被害状況:葉,花,蕾を食害し葉や花に穴をあける

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ゴマダラカミキリムシ

  • 発生時期:6~8月
  • 特徴:成虫は体長25~35mm、光沢をもった黒色に、白い不規則な斑を有する。幼虫はテッポウムシとも呼ばれ、乳白色の細長いイモムシ状で、老齢成虫は体長5cmほど。
  • 加害部位:幹、枝、葉
  • 被害状況:主に幼虫による幹や枝の食害。太い幹の内部に入り込みトンネル状に食害する。枝折れや枝枯れを起こす。

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

チュウレンジハバチ

  • 発生時期:5~7月
  • 特徴:成虫は体長8mm程度の蜂、頭部,胸部は黒色、腹部は黄褐色。幼虫の体長は30mm程度でミドリムシに似ている。
  • 加害部位:葉
  • 被害状況:幼虫による葉の食害。大量発生して葉裏から葉を食い尽くす
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害虫の駆除・対策方法

早期発見

どんな害虫も、大量に発生してからでは駆除は難しくなります。こまめにバラをチェックし、葉裏や株元などに虫が発生していないか確認しましょう。

物理的に駆除する

害虫が発生しているのを見つけたら、まずは捕殺するのが一番効果的です。アブラムシやハダニ、カイガラムシ、スリップスなどの小さな虫は、シャワーなどをあてて水で吹き飛ばしたり、歯ブラシなどを使いこそげ落とす、粘着テープなどを使って捕殺しましょう。

イモムシ状の幼虫は、わりばしなどでつまんで捕殺する。バラゾウリムシやコガネムシ、カミキリムシなどの成虫は株を揺らして下に落として捕殺したり、ペットボトルなどを使って捕獲する方法もあります。

それぞれの害虫の特徴にあった方法を使って捕殺しましょう。

農薬(薬剤)をつかって予防・駆除する

バラの害虫駆除に効果のある農薬をつかって予防・駆除を行いましょう。バラには農薬の適用表の作物名に「ばら」もしくは「花き類・観葉植物」と書かれている農薬が使えます。適用病害虫名の欄に駆除したい害虫が記載されていれば、その害虫に効果があります。希釈率や回数などを守って散布しましょう。

また農薬は同じ系統の農薬を使い続けると、薬剤抵抗性が発生し効果がなくなることがあります。複数回散布するときはなるべく違う系統の農薬を使う、ローテーション散布をしましょう。商品名が違っても同じ系統の農薬もあるので、系統は殺虫剤にはIRACコードが違うものを選びます。

バラには家庭園芸用の農薬も多く販売されています。1つの農薬でバラの複数の病害虫に効果のある農薬が多く販売されているので、複数の害虫が発生している場合には1つで同時に駆除できるので便利です。

家庭でも同じ農薬を使い続けるのは、農薬が効かなくなる恐れがあります。回数制限もありますので、複数購入してローテーションして使いましょう。効果がないなと思ったら違う系統の農薬をつかいましょう。

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害虫が来ない環境作り

予防には農薬だけでなく、防虫ネットや栽培環境を整えるなどの農薬以外の方法も同時に行いましょう。

例えば、アブラムシやアザミウマなどは光の反射を嫌うため、シルバーテープやアルミホイルなどを株元に敷いておいたり、ヨトウムシには黄色い蛍光灯を付けるなどの対策方法もあります。

また防虫ネットは、成虫の飛来の防止に有効です。またどの害虫にも有効なのは、雑草の除草です。害虫はばら以外にも寄生するものも多いので、周りに雑草があるとそこに飛来した害虫がバラに移ってしまうこともあるので、周辺の環境も整えましょう。

もちろん被害にあった葉や落ち葉などを片づけたり、剪定も害虫や病気の予防に重要です。

まとめ

バラには多くの害虫が発生しますが、早期に発見して対応しましょう。それぞれの害虫の対策方法は、薬剤などは、それぞれのバラの害虫の記事に記載していますのでそちらを参考にしてください。農薬検索データベースからも探せます。

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編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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