カリウム肥料

ケイ酸カリウム肥料の基本と特徴

カリウム肥料

ケイ酸カリウム(珪酸カリウム、けい酸カリウム)は、緩行性加里質肥料で、加里(カリウム)と苦土(マグネシウム)のほか、ホウ素や石灰、鉄などがケイ酸と結合された肥料です。

この記事では、ケイ酸カリウム肥料の基本と特徴について解説します。

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ケイ酸カリウム肥料とは

ケイ酸カリウム(珪酸カリウム、けい酸カリウム)は、緩行性加里質肥料で、加里(カリウム)と苦土(マグネシウム)のほか、ホウ素や石灰、鉄などがケイ酸と結合された肥料です。

けい酸加里の公定規格は、く溶性加里10%、可溶性けい酸25%、く溶性苦土3%です。実際に販売されている商品は、く溶性加里20%、可溶性けい酸30〜34%、く溶性苦土4%程度のものが多いです。

ケイ酸カリウム肥料に含まれているケイ酸は、可溶性ケイ酸であり、徐々に溶け出して作物に吸収されます。

主に土作りのときの元肥として施用されます。ケイ酸カルシウム(ケイカル)とは異なり、生理的中性肥料なので土壌酸度をそこまで気にせずに施用することができます。水田や畑などどの環境や作物にも施用することができます。水稲では、元肥だけではなく中間追肥、秋施用(秋肥え)にも使えます。

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ケイ酸カリウム肥料の特徴

ケイ酸カリウムには、以下の特徴があります。

  • 肥料自体はpH10程度のアルカリ性肥料であるが、生理的中性肥料なので土壌酸度(pH)の変化は小さい。
  • ケイ酸の他にカリウム、マグネシウム(苦土)、ホウ素が含まれており、どの成分も大半がく溶性のため徐々に溶け出して効果が現れる(緩効性)。
  • 副成分として、硫酸イオンや塩素イオンを含まないため、連用しても塩類濃度を高めたり、土壌の酸性化が起きたりしません。
  • ケイ酸は、水稲の栽培で重宝します。ケイ酸を多く吸収した稲は直立しやすくなり、受光態勢(太陽からの陽を浴びる態勢)がよくなります。そうすると、光合成が盛んになるので、実の出来がよくなります。
  • カリウムが多く含まれているので、水稲に対するケイ酸、カリウム供給だけではなく、野菜のカリウム肥料としてもおすすめです。また、ケイ酸は蒸散を抑制することから、収穫後の日持ちが良くなるなどのメリットもあります。
編集さん
編集さん

基本的に、「けい酸加里」として販売されている肥料は、可溶性のケイ酸を含んだ固形の肥料です。しかし、特殊な製造方法によって、水溶性のケイ酸を含んだ液体の肥料も登場しています。

ケイ酸カリウムの水稲に対する効果

水稲に対して、ケイ酸カリウムを施用すると、以下のような効果が期待できます。

  • ケイ酸の効果
    • 不稔実米の減少
    • 粒張りの向上
    • 受光態勢の向上による光合成の促進
    • 茎葉の硬化による倒伏、病害(いもち病、ごま葉枯れ病)の予防、軽減
  • カリウムの効果
    • 光合成産物の籾への移行促進
    • 日照不足時の光合成補助
    • 桿の強度を向上による倒伏軽減
    • 根毛の発育促進

これらの効果から、ケイ酸カリウムは、稲作の肥料として有名です。

ケイ酸カリウム肥料の使い方

水田や畑など、どの環境や作物にも施用することができます。ケイ酸カルシウム(ケイカル)とは異なり、生理的中性肥料なので土壌酸度をそこまで気にせずに施用することができます。

水稲の場合

主に基肥(元肥)や中間追肥として施用されます(7.けい酸加里肥料 – 全農)。

基肥(元肥)施用の場合は、耕起前に全面的に散布します。施用量は、土壌成分にもよりますが、40kg〜60kg/10a程度が目安です。

中間追肥施用の場合は、出穂45〜35日前に全面的に散布します。施用量は、30〜40kg/10a程度が目安です(元肥で施している場合は、施用量を調整します)。

他にも、秋肥として施用する場合もあります。

畑の場合

主に土作りのときの基肥(元肥)として施用されます。ケイ酸カリウムは、どの作物についても有用です。

具体的には、葉菜類(ハクサイやレタスなど)、根菜類、果菜類(トマトキュウリイチゴなど)、果樹や花木にも有効です。

主に下記3点の理由から、扱いやすい肥料となってます。施設栽培やマルチ栽培にも最適です。

  1. 徐々に溶けて長く効く。
  2. ミネラルバランスを整え、作物の品質が向上する。
  3. 硫酸イオン、塩素イオンを含まないので、土壌と作物にやさしい。

ケイ酸カリウム肥料の商品

清和工業「けい酸加里」

清和肥料工業のけい酸加里は、フライアッシュ、炭酸カリウム、軽焼マグネシウムを原料として、混合、冷却、乾燥、焼成することで製造されています。主成分はケイ酸とカリウムで、その他にマグネシウム(苦土)、ホウ素、石灰、鉄など植物の生育に必要な要素が含まれています。水稲にも畑の果菜類などにも使用できます。

パルアップ「水溶性ケイ酸肥料 Si22, Si25」

Si22は、液体ケイ酸加里肥料です。多くの液体ケイ酸カリウム肥料は可溶性ケイ酸を液体に溶出させていますが、Si22は鉱石をマグマ状態に溶かして直接ケイ酸カリ成分を抽出する溶融濾過法で製造しています。つまり、純粋な水溶性のケイ酸が含まれている肥料ということになります。植物体内への吸収が早いため、追肥として葉面散布や土壌潅注をすると効果が現れます。

Si25は培土や土壌に混ぜ込めるように粒状にしたものです。

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他にも銘柄はたくさんある

ケイ酸カリウム肥料は、地域や商流によってさまざまな肥料メーカーから販売されています。

また、各地域向けに肥料メーカーがケイ酸カリウムを混合させた化成肥料を製造、販売している場合もあります。下記に銘柄の一例を掲載します。

  • シリカリン38
  • ケイカリン
  • シリカリン
  • 地力アップPSK
  • ニューソイル元気
  • B・B・PKけいさん
  • B・B大地パワー
  • 味力アップ
  • 土楽園
  • 阿波カリン
  • 阿波ロマン
  • ヒムカリン
  • 鉄入り大地一番

ケイ酸カリウム肥料の購入場所

家庭菜園等で使用する肥料は、ホームセンター、100均、インターネットなどで購入可能です。肥料を購入できる主な場所・方法は以下のとおりです。プロ農家の方は、JAや資材店等に相談すると良いでしょう。

肥料を購入できる場所
  • JAなどの農業資材店
  • 100均、100円ショップ
    • ダイソー(DAISO)
    • キャンドゥ(CanDo)
    • セリア(Seria)
    • etc
  • ホームセンター
    • コメリ
    • カインズ
    • コーナン
    • etc
  • インターネット
    • Amazon
    • 楽天市場
    • ヤフーショッピング
    • etc
執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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