農家webかんたん栽培記録サービスのバナーです。
ぶどうの肥料

ぶどうがおいしくなる肥料 肥料で味が変わる?

ぶどうがおいしくなる肥料 ぶどうの肥料

ぶどう(葡萄)は、最近ではホームセンターなどで苗が手軽に入るようになり、家庭では庭植えだけでなく、鉢植えでも育てられる人気の果樹です。また結実樹齢が早いので、苗木を植えつけた翌年に収穫できるのも魅力です。

ぶどうの栽培には肥料が大切ですが、肥料によって味はかわったり、使うだけでおいしくなる肥料はあるのかなど、ぶどうの肥料についてわかりやすく説明します。

肥料によって味が変わる?

そもそも肥料によってぶどうの味に差はでるのでしょうか。この肥料を使えばかならずおいしくなるとは限りませんが、果実の食味をよくするには土と肥料が大切です。

植物が生きていくには摂取しないといけない、17種類の必須要素があります。炭素・窒素・水素の3種種は植物がみずから作りだした空気や水から吸収し、残りの14種類は主に根から吸収されます。畑や庭には、おいしい野菜やくだものを育てる要素が足りないため、肥料で補ってあげる必要があるのです。

残りの14種類のうち、吸収量が多い6要素を「多量要素」といい、その中でも特に重要な窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)が「肥料の三大要素」で、肥料はこの3種類が中心に施します。多量要素にはマグネシウムカルシウム・イオウがあります。肥料のパッケージなどでみる「N・P・K=8・8・8」という表示は肥料100g中に何gそれぞれの肥料が含まれているか示しているのです。

残りの8要素は「微量要素」と呼ばれますが吸収量は少ないですが、生育には必須で、土の中の堆肥有機質肥料を与えることにより土に供給されます。

ぶどうをおいしくする肥料

肥料の与え方

ぶどうの肥料の基本は、年2回。秋の10月下旬~11月に基礎となる時期に元肥としてゆっくり効果のでる「緩効性肥料」を与え、収穫の後にお礼肥として「速効性の肥料」を与えます。その他苗の様子を観察して、肥料切れをおこしているようでしたら追肥として速効性の肥料を与えます。

苗から購入したぶどうの苗は、庭に植えつけをしたり、植木鉢やプランターなどに植え替えるときに元肥として緩効性肥料を施すのが一般的です。

ぶどうの肥料時期や与え方は、詳しく書いている記事がありますのでそちらも参考にしてください。

土壌と肥料について

おいしいぶどうを作るには、土づくりが大切です。上記で述べたように植物が育つには、8要素の「微量要素」が必要で、それらは土の中の堆肥や有機質肥料によって土の中に供給されるからです。

堆肥を入れたよい土に、有機肥料を与えることでおいしいぶどうを栽培することができます。水はけと通気性がよく水持ちのよい土がよいぶどうをつくるには必須です。そのためには、堆肥を土に入れてよく耕して土を団粒構造にします。

堆肥とは、鳥や豚・牛などの家畜のふんや、わらや落ち葉などの有機物を堆積して発酵させたもので、腐葉土も堆肥です。堆肥で土づくりをしっかり行い、さらに元肥を施し足りない肥料分を補います。

鉢植えなどでは、臭いが気になる人には植物性の腐葉土やパーク堆肥などをいれた野菜の培養土もおすすめです。

おすすめの肥料

庭植えの元肥には、土壌改良も兼ねて有機肥料がおすすめです。化成肥料や有機入りの化成肥料は、肥料の栄養素もわかりやすく、鉢植えや庭植えの追肥として便利に使うことができます。

有機肥料

庭植えにおすすめなのは有機肥料です。有機肥料は土壌の改善になり元肥や、11月の追肥にも使えます。油かす・鶏けいふん・米ぬかなどの有機肥料も使えます。牛ふんは土壌改良にもおすすめ。いづれも完熟しているものを使いましょう。

ぶどう専用肥料

ぶどうの専用肥料の初心者の人にはおすすめです。「ぶどうがおいしくなる肥料」や「マイガーデンベジフル」などは有機肥料としてよく使われています

その他 おいしいぶどうを収穫するには

品種

ぶどうは多くの品種があります。家庭で育てるには自分の味覚にあった好みの品種を育てることができます。香りだけでもさわやかなマスカット香や、巨峰などのグレープのキャンディのような甘い独特のフォクシー香とよばれる香りがするものもあります。

家庭で育てる場合は、自分の土地の気候にあった品種を選んで育てやすい品種を選ぶことが大切です。

ぶどうは、大きくわけて「欧州種」「米国種」「欧米雑種」の3つに分けられます。耐寒性は普通で耐暑性も強いのですが、乾燥した地域に育つ欧州種は特に多湿が苦手で日本で育てるのは難しいといわれています。米国種は病気につよいのですが、果実の味は欧州種に劣るといわれ、その両方の長所をもつ「欧米雑種」が日本がではよく栽培されています。

日本でおなじみの巨峰やピオーネ、シャインマスカットはすべて「欧米雑種」です。日本では近年栽培農家では、ぶどうの大粒化や収量の多い品種の栽培がすすんでいます。しかし家庭で育てる場合には、粒の大きさにこだわらず、初心者にはデラウエアなどの小粒の品種も育てやすくおすすめです。

収穫時期

ぶどうは、追熟しません。追熟とは果物を収穫した後に一定期間置くと甘くなる現象のこと。完熟する前に収穫してしまうと、それ以上完熟することはありません。

農家などでは糖度計を使って調べますが、家庭では味見をしてみましょう。ぶどうは上部の方が下部より甘くなるのが早いので、下部の部分を一粒食べて甘いようでしたら、全体が甘くなっているでしょう。

その他 栽培ポイント

ぶどうは肥料だけでなく、おいしい果実をつけるには剪定や、摘房・摘粒など手間をかけてあげることで甘くておいしい実を収穫することができます。甘いぶどうを育てる方法については、くわしい記事がありますので参考にしてください。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

農薬販売届 受付番号:210-0099

皆さまに本当に有益な情報をお伝えできるよう、心を込めて運営しています。
執筆者・監修者の詳細についてはこちら

\SNSはじめました!フォローお願いします!/

掲載内容については、調査のうえ、情報の正当性、公平性に万全を期して執筆しておりますが、誤記や誤りなどが見受けられる場合には「お問い合わせ」よりご連絡お願い申し上げます。

スポンサーリンク
\良い!と思ったらシェアお願いします/
\SNSはじめました!フォローお願いします!/
タイトルとURLをコピーしました