クリスマスローズ 地植え・鉢植えの肥料時期と与え方

作物別の肥料

花の少ない冬から早春に開花するクリスマスローズは、花色や形もさまざまで、丈夫で育てやすい常緑の植物で切り花としても人気があります。地植えでも鉢植えでもよく育ちます。

この記事では、クリスマスローズを美しく咲かせるには、どんな肥料を、いつ、どのように与えればよいのか、初心者の人にもわかりやすく説明します。

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クリスマスローズの基礎知識

植物の栽培をするうえで、その植物の特徴を知っておくことは大切です。自生地や生育期などを知ればその植物がどのような環境で育てると、枯れずに元気に育つのかわかってきます。

クリスマスローズは常緑の多年草で、原種と交配種があり、原種はさらに地面から直接葉や茎がでて、花を咲かせる無茎種と、花茎から葉が展開し、その頂部に花がつき咲く有茎種に分かれます。

クリスマスローズの生育期は10月~5月、6月~9月は半休眠期となります。開花の時期は1月~4月です。寒さに強いため、日本では鉢植えだけでなく地植えでもよく育ちます。また耐陰性もあるため日の当たらない場所でも育てることができる、丈夫で育てやすい植物です。

学名Chlorophytum
属名キンポウゲ科 クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
原産地ヨーロッパ・西アジア
樹高・草丈10㎝~60㎝
耐寒性等耐寒性:強い 耐暑性:普通
花言葉「労り」「追憶」「慰め」「私の不安を和らげて」
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肥料を与えるタイミング 元肥と追肥

用土に肥料を与えるタイミングによって、肥料の呼び名が変わります。具体的には、「元肥」と「追肥」があります。

苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

苗の植え付け後(定植後)、作物が生長していくときに、土壌の肥料切れが起こらないように追加で施す肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。追肥を施す時期が遅れたりすると、植物の生育期に葉の色が薄くなったり、花が小さくなったりして最悪の場合、枯れてしまいます。特に窒素、カリウムは消費されるのが早いので適切な時期に追肥が必要です。

クリスマスローズの植えつけ、植え替えの適期は10月です。このころに元肥を施し、生育期の5月までは追肥をしていきます。

クリスマスローズの肥料時期と与え方

それでは、クリスマスローズの肥料はいつ、どれくらいあげればいいのでしょうか?ここでは、一般的なクリスマスローズの肥料を与える頻度と種類を説明します。

クリスマスローズの一年 肥料のやり方の基本
  • 1月

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、液体肥料(液肥)を10日に1度、規定量で希釈して水やり代わりに与えます。晴れた午前中の朝に与えます。

  • 2月
    タイトル

    開花株が出回る時期です。ポット苗は2月~3月に植え替え、植え付けが可能です。このときには鉢植え・地植えとも肥料(元肥)は不要です。

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、上旬に緩効性肥料を置き肥し、液体肥料を10日1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 3月
    タイトル

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈して水やり代わりに与えます。

  • 4月
    タイトル

    地植えは、緩効性肥料を置き肥します。リン酸が多いものがおすすめ。鉢植えは、上旬に緩効性肥料を置き肥し、液体肥料を10日1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 5月
    タイトル

    地植えは、肥料は必要ありません。鉢植えは、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 6月~8月
    タイトル

    半休眠期です。地植え・鉢植えとも肥料は与えません。鉢植えは、株がよわっているようなら活力剤を水やり代わりに与えます。

  • 9月
    タイトル

    地植えは不要です。鉢植えは、下旬に新芽が伸び始めたのを確認してから、規定の倍の量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 10月
    タイトル

    植え替え、植えつけの適期です。地植えに植え付けする場合は、緩効性有機肥料を元肥として施します。植え替えの場合は、緩効性肥料を施します。リン酸が多いものがおすすめです。

    植え替え、植え付けを行わなかった場合は、地植え・鉢植えともしっかり追肥を行います。どちらも緩効性肥料を置き肥します。鉢植えはさらに花つきをよくするため10日1度水やりがわりに、規定量で希釈した液肥を与えます。

  • 11月
    タイトル

    地植えは不要です。鉢植えは、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

  • 12月
    タイトル

    地植えは不要です。鉢植えは、上旬に緩効性肥料を置き肥し、液体肥料を10日に1度、規定量で希釈した液肥を水やり代わりに与えます。

クリスマスローズにおすすめ緩効性肥料

上記の通り、元肥には固形の緩効性化学肥料、緩効性有機肥料がおすすめです。緩効性肥料とは、施肥したときから効き始め、少しずつ溶け出して長期間効果が持続する肥料のことを指します。元肥、追肥、どちらにも使用することができます。

有機肥料

地植えにおすすめなのが、緩効性有機肥料です。有機肥料(有機質肥料)とは、動植物由来(油粕や米ぬかなど植物性の有機物、鶏糞魚粉、骨粉などの動物性の有機物)の原料を使って作られている肥料を指します。

有機成分が土壌中の有用微生物を活性化させてくれるため、土壌改良の効果もあるので、地植えにおすすめです。天然素材を使用した成分が多い有機肥料は、素材から臭いが発生したり、 細かい虫が寄ってくることがあります。ベランダなどで栽培するには、あまり向いていません。

クリスマスローズ用に配合された有機肥料「プロトリーフ クリスマスローズの肥料」「花ごごろ クリスマスローズの肥料」などがおすすめです。

化成肥料・有機配合肥料

ベランダなどの栽培で、臭いや虫が気になる人には有機配合肥料化成肥料も固形の緩効性肥料をつかいましょう。地植えでは有機配合肥料を元肥・追肥に。鉢植えでは元肥を有機配合肥料で追肥に化成肥料を使い分けてもよいでしょう。

有機入り緩効性肥料

有機入り緩効性肥料としては、非常にメジャーな「花ごころ まくだけ!花と野菜の肥料」や、「Plantia 花と野菜と果実の肥料」などがあります。

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化成緩効性肥料

鉢植えの場合は、有機入りの肥料でなくとも緩効性肥料でもよいでしょう。定番の粒上肥料は「ハイポネックスのマグアンプK」です。鉢植えの元肥には、中粒がよいでしょう。追肥には小粒がおすすめです。また土に活力を与える腐植酸を配合した、「マイガーデン花・野菜用」もおすすめです。

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クリスマスローズ肥料 追肥に使いやすい液体肥料は?

上記のように、追肥は元肥と異なり、速効性がある肥料がおすすめです。特に、花をきれいに咲かせるためには、リン酸の栄養素が重要です。液体肥料としては定番の「ハイポネックス原液」「マイガーデン液体肥料」がおすすめです。リン酸がしっかりと配合されていて、手に入りやすく扱いやすいものです。

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合わせて使いたい活力剤(栄養剤)

植物の栄養剤として肥料の他に「活力剤」と呼ばれる製品があります。活力剤は、植物の活性を高める目的で使われ「窒素(チッソ)・リン酸(リンサン)・カリウム(加里)」の三要素以外の養分やアミノ酸、フルボ酸などの有機酸が含まれています。

活力剤は、単体で施用するのではなく、あくまで肥料にプラスして施用するものです。肥料はしっかりと適期に施しつつ、植物が弱ってきたり、より綺麗に花を咲かせたい、葉緑素(光合成に影響があります)を増やして葉を青くイキイキさせたいときに有効です。

夏の株の弱った鉢植えのクリスマスローズに「リキダス」や「メネデール」がおすすめです。植え替え時に、根の張りをよくし活着を促進する効果もあります。

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クリスマスローズの管理方法について

水はどれくらい与えればいいの?

地植えの場合

露地植えの場合は、基本的に水やりを気にする必要はありません。夏の晴天が続いて土が乾燥しているときに水やりをすると良いでしょう。土の温度を気化熱で下げるために夕方にたっぷりと与えると良いでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりを行ってください。6月~9月はやや乾かし気味にします。

水やりの時間帯は、暑くない日は午前に、暑い日は夕方に行ってください。鉢底の皿に水が溜まる場合は、根腐れの元になるため水を捨てるようにしてください。梅雨時期や雨の時期は過湿状態のため、水やりする必要はありません。

水のやりすぎると、根が腐って草花を枯れたり、根詰まり、また根っこにカビが生えて傷むことがあります。特に梅雨時のような長雨の過湿期は注意してください。

植え替え・増やし方について

植え替え・植えつけ

クリスマスローズは鉢植えで育てる場合は、生育が旺盛のため1年~2年に1度植え替えをしましょう。適期は10月です。古い土を丁寧に落として、傷んだ根は切り取ります。一回り大きな鉢に新しい用土をいれて植え替えましょう。水をたっぷり与えましょう

庭に植え付けする場合は、小さい苗では花の咲くのが遅くなる可能性があります。開花するまでは、鉢で育て、開花株を庭に植えつけましょう。

株分け

発芽から6年以上経ち、最初の開花から4年以上経った大株で花つきや生長が鈍ったものは、株分けを行います。別の鉢に「赤玉土3割・腐葉土3割・パーライト ・ゼオライト2割・川砂や軽石1割」を目安に配合した水はけの良い用土を混ぜ入れて、植え替えします。

株分けは、鉢から株を取り出して痛んだ根を切り取って取り除き、株をすっぱりと2つに分割してください。植え替え・株分けの適期は10月頃です。作業は花芽を傷めないように慎重に行い、株分け後は若干の遮光をして養生してください。

ふやし方

クリスマスローズは、種子をつけやすく、種子の発芽率が高い草花なので、挿し木ではなく種子を採取して実生(種まき)で増やします。基本的なやり方としては、ポットに培養土を入れ、種まきを行い、発芽させて育苗し3年かけて開花させます。

ただし、原種の場合は、株分けに不向きな有茎種のフェチダス、アウグチフォリウス、リビダス、無茎種のヴェシカリウス以外は、原則株分けで増殖させます。

日当たりについて

クリスマスローズは、耐陰性が強いため日陰でも育ちますが、他の植物と同様に適度な日光を必要とします。置き場所は、直射日光が当たらない落葉樹の下などが最適で、合わせて、水はけ、風通しの良い場所を選びましょう。

冬は寒風、霜よけができる軒下などに移動させると花を長く楽しむことができます。

病気、病害虫について

クリスマスローズで気をつけたい病害虫は、糸状菌(カビ)による病気として、葉や根茎の灰色かび病、ウィルスによる病気として、ブラックデス、モザイク病、害虫は、アブラムシハダニヨトウムシナメクジ などに注意が必要です。
カビ系、特に灰色かび病を防ぐには、マルチングを避け、風通しの良さと過湿に注意して予防しましょう。追加の対策として、ダコニールなどの薬剤を2ヶ月に1度程度、年間を通して定期的に散布して防除するのも有効です。

ウィルス、害虫系を防ぐには、咲き終わった花は花首からこまめに摘みとる、またべニカのような殺虫剤やオルトランアドマイヤーを交互に2ヶ月に1度、年間を通して定期的に散布し、害虫駆除や防除、殺菌を徹底してください。

まとめ

クリスマスローズはなぜクリスマスという名前がついているのでしょうか。それは、本来はヘレボルス・ニゲルという小型の種類につけられた愛称で、この原種はクリスマスのころに花が咲いたからといわれています。

クリスマスローズは花の咲き方も一重咲き・八重咲きどがあり、花弁・色・形などが豊富で、1株ごとに花姿が違うのも特徴的です。多くの交配種がありますが種で増やされるため、園芸品種名がついていないのです。

クリスマスローズは初心者の方でも始められ、奥が深いのも魅力です。ぜひお気に入りのクリスマスローズを美しく咲かせてみてください。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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