アジサイの防除

アジサイに発生しやすい病気の対処方法 アジサイの防除

梅雨になると、ピンクや青色の美しい花を咲かせてくれる紫陽花(アジサイ)は、日本だけでなく世界中で愛されている花木です。ここではアジサイに発生しやすい病気とその対策方法について説明します。

この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
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あじさいに発生しやすい病気

炭疽病(たんそびょう)

炭疽病(たんそびょう)は、カビ(糸状菌)の一種が原因で起こります。高温多湿な環境を好み、20℃以上で発生します。アジサイには6月~10月、梅雨時期になると発生が増え、雨や風により病原菌の胞子が飛散して、他の葉や枝にも広がっていきます。

炭疽病は主に葉っぱに症状があらわれます。葉1~3mmほどの小さな丸い斑点が現れます。色は斑点の外側は紫褐色で中心部は灰色になり陥没します。放置すると斑点は拡大し多数に増え、結合して大きな斑点になり穴が開いてしまうこともあります。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

うどん粉病

うどん粉病は、アジサイに発生しやすい病気で、カビ(糸状菌)の一種が原因で起こります。葉に発生した菌が、風により病原菌の胞子が飛散して被害を広げます。

ほとんどのカビ(糸状菌)が多湿を好むのに対し、うどんこ病は適温で湿度が低い乾燥した時に発生しやすく、あじさいでは、5~7月、9~11月頃に発生し秋のほうが被害がでやすい病気です。

葉や花に感染しますが、主に葉っぱに現れます。葉にうどん粉をふりかけたような白いカビが生じ、白いカビが落ちても暗紫色の小さな病斑が残ります。特に新葉に発生が多く、放置すると葉が奇形したり黄色に変色し、落葉することもあります。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

モザイク病

モザイク病は、ウイルスが原因で起こります。モザイク病のウイルスには多くの種類がありますが、アジサイはキュウリモザイクウイルス(CMV)が病原菌です。ウイルスは、虫によって伝染することが特徴で、特にアブラムシが感染を広げます。

モザイク病はアブラムシの活発な15~25℃の温暖な時期に発生しやすく、あじさいは5月~7月の新葉に多く発生します。

モザイク病の症状は、主に葉に発生します。その名のとおり葉に黄色から緑色のモザイク模様が現れるのが特徴で、縮れたり奇形になったりする場合もあります。モザイク病になった株は治ることがないため、他に移さないために株ごと処分しなければならないため、厄介な病気です。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

葉化病(ようかびょう)

葉化病(ようかびょう)は、ファイトプラズマという特殊な細菌が原因で起こります。病気にかかっている木をつかった挿し木や昆虫(ヨコバイ類)が伝染させるともいわれますが、どの昆虫が伝染させているかは明確になっていません。

花(がく)に症状が現れるのが特徴的で、つぼみや花の一部や全部が、淡緑色や濃緑色になって葉化します。葉化した花の中央から新たな芽がでてくる「突き抜け症状」が現れることもあります。5~7月の開花時期に発生を発見できますが、病気にかかった株をなおすことはできません。

花の症状:写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
アジサイ 葉化病
つぼみの症状:写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
アジサイ 葉化病
葉の症状:写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

そのほかカビの病気

その他アジサイは、カビの一種が原因で褐斑病、輪紋病、葉腐病、輪斑病、斑点病などにかかることがあります。5月~7月ごろの高温多湿の時期に葉に病斑がでます。

あじさい 輪紋病
輪紋病の症状:写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
あじさい 褐斑病
褐斑病の症状:写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
あじさい 葉枯病
葉枯病:写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

あじさいが病気にかかってしまった時の対処方法

病気の葉を取り除く

カビが原因の病気(炭疽病、うどん粉病、褐斑病、輪紋病、葉腐病、輪斑病、斑点病等)は、まずは胞子が飛んで他の葉や株に移らないようにするため、胞子のついている葉や症状が出ている葉や茎等は、そっと切り取り袋に入れて処分しましょう。

株ごと引き抜く

モザイク病や葉化病にかかってしまった場合、治すことはできません。いずれ枯れてしまいます。他にも株がある場合は他に感染がうつらないように、引き抜いて処分しましょう。

薬剤(殺菌剤)の散布

病気にかかった葉や茎を取り除いたら、薬剤をつかい殺菌します。それぞれの病気にあった殺菌剤(農薬)を使いましょう。

農薬には必ず、適用表と使用上の注意がラベルに記載されています。農薬は、適用表にかかれている作物、病気にしか使えません。使い方を間違えると、作物が枯れたり、体に害が及ぶこともあります。必ずラベルを読んで正しい使い方をしましょう。あじさいには、作物名に「樹木」と書かれた農薬が使えます。

家庭園芸では、炭疽病やうどん粉病などの樹木のさまざまな病気に使える、トップジンM水和剤や、うどん粉病の他アブラムシなどの害虫にも使える殺菌殺虫剤のベニカXファインスプレー、酢が原料のやさお酢などが使いやすいでしょう。

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発生しやすい病気の農薬については、下記でも詳しく説明しています。

害虫の駆除

モザイク病はアブラムシ等の吸汁害虫が、ウイルスを運びます。モザイク病にかかってしまった株は抜き取るしか方法はありませんが、予防や被害を広めないためにもアブラムシの駆除や予防は必要です。

水圧で飛ばしたり、キラキラしたものを嫌うためシルバーテープを敷くなどの対策も効果てきです。

アブラムシの他、アジサイに発生しやすい害虫と対策法については、下記の記事を参考にしてください

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