アジサイの葉が濃い緑や薄い黄緑色になりモザイク模様のになったら、モザイク病かもしれません。ここではアジサイがモザイク病にかかってしまった対処法の他、原因や予防などの対策について説明します。
モザイク病の特徴・症状
モザイク病の原因・特徴
モザイク病は、アジサイに発生しやすい病気で、ウイルスが原因で起こります。モザイク病のウイルスには多くの種類がありますが、アジサイはキュウリモザイクウイルス(CMV)が病原菌です。
ウイルスは、病気に感染した他のアジサイや雑草からでる汁が、葉や茎の小さな傷から接触感染します。虫によって伝染することが特徴で、特にアブラムシが植物を吸汁するので、その時にウイルスも一緒に運び感染を広げます。
モザイク病はアブラムシの活発な15~25℃の温暖な時期に発生しやすく、あじさいは5月~7月の新葉に多く発生します。
モザイク病を直接治療する薬剤はありません。そのため感染初期に対応することが大切です。
アジサイのモザイク病の症状
モザイク病の症状は、主に葉に発生します。その名のとおり葉に黄色から緑色のモザイク模様が現れるのが特徴で、縮れたり奇形になったりする場合もあります。
症状が軽い場合は、高温になるにしたがいモザイクが不明瞭になって夏には外見上、消滅することもあります。放置すると、ウイルスが他の株へと移り、生育が悪くなって花付きが悪くなります。
被害が広がれば、葉が枯れ花がつかなくなります。また近隣の植物にもうつり被害をひろげます。



写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
アジサイがモザイク病にかかってしまった時の対処法
アジサイがモザイク病にかかってしまった場合、残念ながら治療する方法はありません。被害が他の株にも移らないようにするため、株ごと抜いて処分するのが原則です。
ただしモザイク病に感染しても、激発していなければすぐに枯れるわけではありません。今年の花を楽しみたいという人は、鉢植えなどで隔離してアブラムシ類の飛来を防げるのであれば、そのまま育てることもできます。ただし他の株や作物等に感染させるリスクはあるので、自己責任でそのリスクは承知の上、今年限りとしましょう。
モザイク病にかかってしまった株は、株ごと抜き取り袋に入れて廃棄します。接触伝染によって被害が広がります。ハサミや手指などの消毒をしっかり行い、発生が疑われる株の剪定などは最後に行うなどの対応します。
アブラムシによって感染が広がるので、他にもアジサイがある場合には、株を処分した後にアブラムシを駆除する農薬を散布しましょう。
アブラムシ類を予防・駆除する方法
アルミホイル、シルバーテープなど、光を乱反射させて防除
アブラムシは、キラキラと、光が乱反射するのを嫌う習性があります。これを利用して、シルバーテープで回りを囲む、またはアルミホイルを敷くことで、アブラムシが飛んでくるのを予防します。
寒冷紗で覆う
生育が進むと、株が大きくなりシルバーテープなどの飛来防止効果が低下します。寒冷紗や防虫ネットなどをつかい、物理的にアブラムシや他の害虫の被害を防ぎます。
薬剤を使う
アブラムシ類に効果がある、殺虫剤などの薬剤(農薬)を使い、アブラムシを駆除します。
農薬と聞くと、怖い、体に害があるのではないかと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、日本で販売されている農薬は、人畜や環境に影響を与えないことなどの多くの厳しい審査を通ったものだけが、登録されています。
農薬には必ず、適用表と使用上の注意がラベルに記載されています。農薬は、適用表にかかれている作物、病気にしか使えません。使い方を間違えると、作物が枯れたり、体に害が及ぶこともあります。必ずラベルを読んで正しい使い方をしましょう。
あじさいには、作物名に「あじさい」の記載の他、「樹木」と書かれた農薬が使えます。花き類ではないので注意しましょう。
家庭園芸などでは、「ベニカXネクストスプレー」 や「ベニカXファインスプレー」などのベニカシリーズの殺虫殺菌剤は、アブラムシ類だけでなくカイガラムシ類やケムシの他うどん粉病にも使えます。
またできるだけ安全な薬剤を使いたいという場合には、お酢が原料の「やさお酢」などもあります。
周りをしっかり除草する
圃場の周りに雑草が多くあるとその雑草にモザイク病が発生し、周囲に被害を広げます。家の周りの雑草はできるだけ除草しておくことが、被害を少なくするのに重要です。
その他の病害虫について
紫陽花はモザイク病以外に、炭疽病やうどん粉病などにかかりやすくなります。



農家webではこのほかにもアジサイの栽培や肥料についての記事もありますので、こちらも参考にしてください。
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