草刈り機(草刈機・刈払機)の作業を安全に行うための服装、ポイントを解説します!

草刈機を使用するときのベストな服装その他
その他知りたい草刈機・刈払機除草・防草

草刈機(刈払機)は農業者の中でも非常によく使われる農機具ですが、刃物を露出させ、高速回転して雑草を刈るため、非常に危険な農機具と言えます。

ここでは、草刈機(刈払機)の中でも、特に使用に注意が必要な、刈払機を安全に使うためのポイントを出来るだけ要点をまとめて解説していきたいと思います。

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草刈機(刈払機)の事故は、農業機械障害事故、no.1!

刈払機の障害事故は、農業機械使用における事故の中で、一番多く起こっています。

事故の内訳として、刈刃が露出して高速回転しているため、刃に直接触れて切傷することが最も多いですが、その他にチップソーのチップや、金属刃のかけらが飛び、人体に当たる、また刃が弾いた小石が飛んで人体に当たる、などの障害事故も多数起こっています。

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草刈機(刈払機)の農作業を安全に行うために注意すべきポイント!

このように刈払機の作業は大変危険です。ここでは、安全に行うために、絶対に欠かせないポイントを説明します。

疲労、不安がある状態で草刈り作業をしない

草刈り作業に限らないですが、刃物を扱うなど危険な作業を行うときは、何よりも自分の体力、体調が万全であることが重要です。前日、睡眠不足である、また病気明け、他に心配事があり集中できないような場合は、刈払機を使用しての農作業は控えるのが無難です。

草刈り時の服装は徹底防備で

刈払機の障害事故は、チップソーのチップや、金属刃のかけらが飛び、人体に当たる、また刃が弾いた小石が飛んで人体に当たって引き起こされることが多く、これらは防備することで防ぐことができます。下記を参考に、面倒でも、作業中の服装の徹底防備を心がけましょう。

防護面・フェイスシールド

保護メガネだけでは、飛び散ったものが頬に当たり危険なので、欠かせません。

ゴーグル

目に飛散物が入ると取り返しがつかないことになります。ゴーグルはマストアイテムです。砂が気になる場合はマスクもあると良いでしょう。

革手袋

軍手は編み目が粗いので、飛来物が隙間を通って手に当たり怪我の元です。出来るだけ軍手よりも厚手のものが良いでしょう。

長靴

とにかく足の切傷が多いため、必ずゴム引きの長靴を履いてください。ゴム引きの厚みのあるもののほうが足の保護にはよいが、重いので疲れやすくなるため、夏は作業時間を短くしましょう。疲れは事故を引き起こします。スパイク付きだと滑りにくくて安心です。

長袖・長ズボン

飛び散るものが体に直接当たるのを防ぐため、暑くても、必ず長袖、長ズボンで。また、作業中の蜂などの害虫からの防除もできます。

前掛け

飛び散るものが体に直接当たるのを防ぐため、前掛けもマストです。(脛当て(すね当て)でもOKです)

また、日光が強い夏場の作業などでは、日射病の危険性なども考慮し、麦わら帽子などのつばの広い帽子や、首を冷やすためにタオルなどの装備も重要です。日焼け止めも忘れずに。

疲労を軽減する、安全な動かし方で草刈りする

刈払機の動かし方は、右→左、1.5m程度の範囲内を守る

草刈り時の正しい動き方

刈払機の刃は、左(時計と逆方向)回りのため、刈払機を左から右に向かって動かしたり、刃の右側を障害物に当ててしまうと、大きな振動が発生して、腕や腰の負担が増したり、反対方向に跳ね返されてキックバックが起こり、事故の原因となってしまいます。

キックバックとは、回転中の刈刃が障害物や地面に当たって、回転方向と反対側に刈刃が跳ねてしまうことを言います。キックバックが起こると、作業者自身だけでなく、周りの人にも刈刃が跳ね返り当たる危険性があり、事故の原因になります。

このため、刈払機は必ず、図のように、体の右側にセットし、右から左に1.5m程度の範囲内を動かすことを繰り返すようにしましょう。

そして、キックバックを防ぐため、刈刃を当てる箇所は上部の左「3分の1」を心がけてください。

キックバックなど事故を防止するための、刈刃の当てる適切な箇所

前進しながら刈る・こまめにスイッチを切る

後退しながら刈ると、足元などの危険源に気付けず、大変危険です。必ず前進しながら刈るようにしてください。また、作業の都度、こまめにスイッチを切ってください。スイッチを切らずに体制を変えて事故が起こるケースが非常に多いです。

疲労を軽減するには

草刈り作業の疲労を軽減するには、以下の点がポイントになります。

  1. 刈払機の動かす範囲を限定する。右から左へ横に1.5m程度スライドさせる
  2. くれぐれも刈払機を振り回したり、上下に動かさない
  3. 広い範囲を刈る時は、思い切って肩掛式から背負式の刈払機に変える

危険な作業場所、用途など、特に注意すべきポイントは?

斜面などの傾斜地で草刈りをする場合

まず、水田の畦畔など水分を多く含む可能性がある場所では、足場の硬さ等をしっかり確認して、危険予知に努めることが何よりも重要です。まずは作業場所を歩いてみて、確認してみましょう。

斜面の草を刈り取るときは、刈払機のハンドルは、両手(U字)ハンドルではなく、ループハンドルかツーグリップハンドルに取り替えてください。

そして、斜面などの傾斜地で草刈りを行う際は、とにかく、姿勢が前屈みにならない範囲までで行ってください。前屈みは転倒する危険性が格段に増します。全てを上から刈ろうとすると、刈払機を回転しながら滑り落ちて大事故になります。
具体的には、全てを上から刈るのではなく、排水溝に降りて、下半分を刈り、後で上部を上から刈るようにしてください。

そして、繰り返しになりますが、事故を起こさない大原則は、動作範囲をできるだけ少なくすることです。刈払機を振らないこと、右→左、1.5m程度の範囲内までを心がけるようにしましょう。

コンクリート壁、電柱周りの草を刈る場合

コンクリート壁や電柱など、硬い障害物周りでの草刈りで最も気をつけるべきなのは、キックバックです。

キックバックとは、回転中の刈刃が障害物や地面に当たって、回転方向と反対側に刈刃が跳ねてしまうことを言います。キックバックが起こると、作業者自身だけでなく、周りの人にも刈刃が跳ね返り当たる危険性があり、事故の原因になります。

刈払機を適切に動かしていても、障害物が多い場所ではキックバックは起こる可能性は高いと言えるでしょう。このため、ブレード(刈り刃)をチップソー、金属刃から、キワ刈りに向くナイロンコードカッターや、マキタの樹脂刃に取り付けることをおすすめします。

刈払機の刈り刃については、下記にそれぞれの特徴と購入手段を詳しく記載していますので、参考にしてみてください。アイデック(idech)、セフティ、ツムラなどの刈り刃メーカーのものも紹介しています。

まとめ

草刈機(刈払機)の事故は以前として毎年多く発生しています。事前の確認などの危険予知活動、疲れている時は作業しない、作業する服装を整える、振り方を限定するだけでかなりの事故を防ぐことができます。安全な草刈り作業を行うための一助となれば幸いです。

(補足)各メーカー毎の草刈機(刈払機)の説明

各メーカー毎の草刈機(刈払機)が気になる方は、下記をぜひご参考にしてみてください。

執筆者・監修者情報
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