栽培キットもある!家庭でできる芽ネギの栽培方法

芽ネギを使った寿司の画像です。ハーブ・葉菜類
Photo by Hajime NAKANO
ハーブ・葉菜類基本栽培

皆さん、芽ネギという食材はご存知でしょうか?近所のスーパーなどではなかなか販売されていない少し珍しい食材です。「姫ネギ」の名称で販売されている場合もあります。香りがよく、少し辛味もあって食欲がそそられます。寿司の具や吸い物などによく使われる食材です。

そんな芽ネギですが、実は家庭でも簡単に栽培することができます。土などの培地を使わない水耕栽培で簡単にできますので、大きな家庭菜園用の道具の準備や培土の購入などが不要です。手軽に何か野菜の栽培をしてみたい方におすすめです。また、栽培キットもあるため、必要なものを一度に揃えることも可能です!

この記事では、芽ネギに関する基礎知識と水耕栽培の方法、おすすめの水耕栽培キットについてご紹介します。

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芽ネギとは

芽ネギとは、葉ネギの一種で発芽して間もなく収穫されたものを指します。葉ネギの仲間で、収穫されるタイミングによって名前が変わるということですね。「芽ネギ」という厳密な品種名はないようですが、芽ネギ用に開発された品種は存在します(かおり芽ネギなど)。

【芽ネギ】かおり芽ねぎ 【タキイ種苗】(1dl)野菜種/葱[秋まき][春まき]※袋デザインが違う場合があります
Hana Uta 米沢園芸 楽天市場店

産地においても水耕栽培されるのが一般的で、他のスプラウト(モヤシやカイワレなど)と同じような形で育てられています(もちろん、細かくは異なります)。土耕の芽ネギ栽培を伝統として続けている農家の方もいらっしゃいます(安藤農園株式会社|あま市公式ウェブサイト)。

芽ネギの特徴

  • 太さは1mm程度、長さは5cm〜15cmとなり、市場の好まれる大きさや自分が食べたい大きさによって収穫する。
  • 収穫時のサイズを考えて播種する必要がある(どのくらいの密度で播種するかによって、伸びる大きさが変わる)
  • 葉は細いが葉肉は厚くなり、葉の緑(緑葉)と鞘(白根)の白さが綺麗。
  • 香りがよくやや辛みもあり、寿司のネタや汁物の具材として人気。
  • 播種から収穫までの日数が短く、周年栽培ができる。

芽ネギの産地と旬

芽ネギの産地は主に愛知県、静岡県と言われています。首都圏でも芽ネギ栽培は昔から行われており、千葉県の有限会社ヤマ吉さんが有名です。

芽ネギ栽培は、営農する場合は周年で栽培されることが多いため、旬と呼ばれる時期はありません。一年を通して、新鮮な芽ネギを楽しめます。

その他にどんなネギの種類があるの?

ネギには、以下のような種類があります。


項目
根深ネギ葉ネギ
栽培の特徴葉鞘が伸びるにつれて土寄せをすることで、葉鞘を軟白化させる。別名「長ネギ」「白ネギ」と呼ばれたりする。土寄せはほとんどせず、長くて柔らかい葉を育てる。別名「青ネギ」と呼ばれたりする。
主な品種深谷ねぎ下仁田ネギ、上州ネギ、千住葱、越谷ネギ、矢切ネギ、株ネギ、赤ねぎ、徳田ねぎ、曲がりねぎ、九条太ネギ など難波葱、九条ネギ(九条葱)、岩津ねぎ、結崎ネブカ、観音ネギ、谷田部ネギ、地ネギ(真ネギ)、小ねぎ(万能ネギ) など
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芽ネギの水耕栽培の方法と手順

ご家庭で芽ネギを育てたい場合は、水耕栽培がおすすめです。モヤシや豆苗のように簡単に育てる事ができます。以下に水耕栽培のために必要なものと方法、手順を掲載しますので、参考にしてください。

芽ネギの水耕栽培に必要なもの

芽ネギは、種から育てます。主に以下の4つがあれば大丈夫です。

  1. 芽ネギの種
  2. 栽培容器(不可5cm程度ある容器であれば何でもOK。食品用タッパーなどがおすすめ)
  3. スポンジ(水耕栽培用のスポンジでも台所用のスポンジでも大丈夫)
  4. メッシュ(種皮取りのために、できれば用意しておきたい)

芽ネギの水耕栽培の方法・手順

芽ネギの水耕栽培の手順とポイントをまとめましたので、栽培の参考にしてください。

芽ネギ水耕栽培の手順
  • 手順1
    事前準備

    まずは栽培するための準備をしましょう。

    容器は深さ5cm程度のものであれば何でもOKです。身近なもので賄うとすると、食品用の保存容器(タッパーなど)などが便利です

    また、培地となるスポンジは厚さ3cm程度のものでOKです。水耕栽培用のスポンジを購入しても良いですし、台所用のスポンジを厚さ3cm程度に切って使っても良いです。

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    水耕栽培に使うスポンジの材質は何でも良いの?

    水耕栽培の培地に使うスポンジの材質は、ウレタンが最もポピュラーです。ウレタンは、台所用のスポンジなどにも使われている材質なので、台所スポンジで代用できたりもします(材質は確認してください)。また、「激落ちくん」などのスポンジに使われるメラミンは密度が高すぎるため、水耕栽培には向きません。

  • 手順2
    播種

    準備ができたらさっそく播種(種まき)をします。

    まずは、容器にスポンジをセットします。そして、スポンジに水を含ませながら、スポンジの高さの半分程度まで水を注ぎます。

    編集さん
    編集さん

    種をまいたあとに水を含ませようとすると、種が落ちてしまったりどこかへ行ってしまったりするので、先に水を注いでおきます。

    水を注ぎ終わったら、種をまきます。このとき、種がしっかりとスポンジの水分に触れるようにしてください。種をまく間隔は、そこまで気にする必要はありません。1mm〜2mm 程度空いていればいいですし、くっついていても育ってくれます。

  • 手順3
    メッシュ(ネット)をかける

    播種(種まき)が終わったら、スポンジの上にメッシュ(ネット)をかけます。メッシュ(ネット)をかける理由は「種皮取り作業をなくすため」です。

    種皮取りとは、ネギの芽に付いたままの種皮を取る作業のことを指します。芽ネギは生長して収穫するまで種皮がそのまま付きっぱなしになることが多いです。手作業で取ることもできるですが、量が多くなると骨が折れる作業になるので予め種皮が落ちるようにメッシュをかけておくようにします。

    メッシュの網目の大きさは20m/s くらいがちょうど良いのではないかと思います。ステンレスのものでも糸状のものでもどちらでも良いでしょう。

    久宝金属製作所 4905926091032 E9103 メッシュ板 ステン 線径0.2φmmXメッシュ20m/s
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    編集さん
    編集さん

    メッシュ(ネット)をかけたら、乾燥を防ぐため容器にサランラップをかけるのも良いです。サランラップをかける場合は、複数箇所に穴を空けて空気が入るようにしてください。

    トイレットペーパーなどをかけると記載している育て方もありますが、トイレットペーパーは中途半端に分解されてスポンジに残り、見た目も衛生的にも汚くなるのでおすすめしません。

    発芽までは、直射日光に当たらない15℃〜25℃くらいの場所において待ちましょう。

  • 手順4
    発芽

    芽が出てきたら、光が当たる場所に移動させます。日光が差し込む室内で十分育ちます。逆に直射日光や日当たりが良すぎる場所だと枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

    また、サランラップをかけたり容器のフタを閉めている場合には、草丈(芽ネギの大きさ)が1〜2cm程度になったら外してください。

  • 手順5
    栽培・手入れ作業

    あとは、収穫まで手入れをしながら待ちます。手入れと言っても、水の管理くらいしかやることがありません。水はスポンジが乾かないように注意し、容器に水を注いだり、霧吹きで上から濡らしてあげたりしてください。

    容器に長期間、水が残っている場合は捨ててください。だいたい2日に1回、できれば1日に1回、容器の水を取り替えると衛生的で、植物もよく生長するでしょう。

    編集さん
    編集さん

    栽培するときの室温は、人間が快適と感じるくらい(20℃〜25℃)であれば問題ないですよ。

  • 手順6
    収穫

    5cmくらいになってきたら収穫できる大きさです。好みに合わせて収穫のタイミングを変えましょう。

芽ネギ栽培キットのおすすめ

芽ネギの水耕栽培は、販売されている栽培キットを使ってもできます!特に、芽ネギ農家である「有限会社ヤマ吉」さんが販売されている「芽ねぎ栽培キット」は容器、スポンジ、種皮取り作業をなくすためのメッシュ(ネット)や種などがセットになっていて、すぐに栽培を始めることができます。

何より、芽ネギを実際に栽培されている方から購入するキットなので安心感があります。

他のネギも水耕栽培できる!

芽ネギだけではなく、長ネギ・白ネギ、青ネギ・小ネギ・九条ネギなども水耕栽培する事が可能です。ネギの水耕栽培については、下記の記事でまとめていますのでぜひご覧ください。

ペットボトルを使って再生栽培(リポベジ)することも可能なので、ぜひ試してみてください。

水耕栽培は楽に試して失敗できる

水耕栽培は、普通露地栽培やプランター栽培のように土やいろいろな道具を使わなくてもでき、とても手軽にできる栽培方法です。特にペットボトルなど身の回りのものだけでできる水耕栽培は、失敗してもそこまでダメージがありません(精神的なダメージはあるかもしれませんが…)。

気楽に試して、うまくいけば美味しいネギを収穫して食べるくらいの気持ちで栽培すると良いと思います。極めていくと栽培のテクニックがいろいろ見つかるので、独自の道を極めるのも面白いです。

執筆者・監修者情報
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