炭疽病

ソラマメの炭疽病に効く農薬、防除方法について徹底解説!

炭疽病

炭疽病(炭そ病)はイチゴやスイカでよく聞く、非常にメジャーで厄介な病気です。ここではソラマメ(未成熟そらまめ)に発生する炭疽病に効く農薬やその他の防除方法について詳しく解説します。

この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
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炭疽病の特徴・症状

炭疽病の原因・特徴

炭疽病は、イチゴやスイカ、キュウリ、柿、豆類などの多くの作物に発生する病気で、病原菌は Glomerella属あるいは Colletotrichum属に所属するのカビ(糸状菌)の一種です。前年に発病した株で越冬し、病原菌は雨滴伝搬による胞子飛散で広がって多発します。

高温多湿な環境を好み、20℃以上で発生します。そらまめには9~10月、3~5月ごろに発生が多く、スプリンクラー等の利用、降雨時の雨除けの不備など、水が残る環境下で発生が急激に拡大しやすくなります。

炭疽病の症状

炭疽病は、葉や茎だけでなく莢(さや)にも発生します。発生初期の症状は、赤色斑点病に似ており下葉に2〜3mm程度の褐色の丸い円形の斑点が生じて、上葉に広がっていきます。被害が進むと、斑点の中心部は灰褐色となり、病斑が結合して大きくなり、茎にも広がり枯死します。

インゲンの被害 写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

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ソラマメの炭疽病防除のポイント

炭疽病は薬剤による科学的防除だけでは防ぐのに不十分な、非常に厄介な病害です。農薬による化学的防除だけでなく、耕種的防除や物理的防除を上手く組み合わせて、予防していくことが重要です。

未成熟そらまめに使える、炭疽病に効果がある農薬

炭疽病は一旦発生してしまうと、ほとんどが枯死するため、治療するのは大変困難です。このため、予防することが非常に大事になってきます。

農薬名希釈倍率使用液量使用期間使用回数使用方法FRACコード備考
ゲッター水和剤1500倍100〜300㍑/10a収穫前日まで3回以内散布10,1未成熟そらまめに適用のある殺菌剤です。
残効性及び浸透移行性にすぐれ、
安全性も高い薬剤です。
ニバイバー水和液1000倍100〜300㍑/10a収穫30日前まで3回以内散布10,1豆類に適用のある殺菌剤
浸透移行性を有し、耐雨にも優れています。
菌核病、灰色かび病との同時防除が可能です。
プライア水和剤1000倍100〜300㍑/10a収穫30日前まで3回以内散布10,1豆類に適用のある殺菌剤
浸透移行性を有し、耐雨にも優れています。
菌核病、灰色かび病との同時防除が可能です。
スクレアフロアブル2000倍100〜300㍑/10a

収穫前日まで
3回以内
散布11豆類に適用のある殺菌剤
残効性、耐雨性に優れており、
菌核病、灰色かび病との同時防除が可能です。

化学的防除以外の防除方法

残渣を除去する

炭疽病菌は前年に発病した株の中で越冬し、翌年に他株に伝染するため、残渣を除去することは何よりも大事です。

被害が出た株、落葉等の残渣は袋に入れて熱によって死滅させるようにしましょう。また、土壌中の残渣も殲滅するために土壌処理剤を有効に活用してください。

雨滴伝搬を少なくする

炭疽病の病原菌は、雨滴伝搬による胞子飛散で広がって多発します。このため、できる限り灌水時間を短くすることは有効です。例えば、点滴冠水を利用する、葉面の遅い時間の多湿状態を避けるために、灌水を午前中に済ませる、といった対応は有効です。

排水と換気

炭疽病は高温多湿を好みため、水はけをよくしハウスなどでは風通しを良くするなどの対策も効果的です。

苦土石灰の散布

苦土石灰を苗や葉に適量振りかけることで、炭疽病、軟腐病、褐班病、べと病、葉かび病の発病を予防する効果があるとして、防除に利用している農家の方がいらっしゃいます。

まとめ

炭疽病は発生してからの防除が困難な厄介な病気で、発生すると枯死に至る割合が多いことから、収穫時の収量に多大な影響がでます。とにかく、早めの薬剤の散布等、予防措置を取るようにしましょう。

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