初夏にバラの葉が食害されていたら、チュウレンジハバチの幼虫かもしれません。ここではバラのチュウレンジハバチの対策や駆除する方法や農薬について説明します。
チュウレンジハバチの特徴・被害
チュウレンジハバチの特徴
チュウレンジハバチは、ハチの仲間です。成虫は体長8mm程度で、頭部,胸部は黒色、腹部は黄褐色をしています。幼虫はイモムシ状で体長は30mm程度、体色は緑色でミドリムシに似ており、刺激を与えるとくの字に曲がるのが特徴です。
5月から7月頃の発生が多く、成虫が茎に産卵し、孵化した幼虫が葉を食害します。バラ科の植物を好み、集団で被害を広げるためバラにとってやっかいな害虫です。


チュウレンジハバチの被害
チュウレンジハバチの被害は、初夏に多く主に幼虫による葉の食害です。
孵化した幼虫が集団で葉を食い荒らします。葉は葉が葉脈のみを残して丸坊主になり、生育を妨げます。幼虫は新葉を好み、葉裏から食害するため、新葉の葉裏をチェックしましょう。
成虫が茎に産卵するため、茎には黒い線が残り産卵が終わった後は茎に亀裂が入るため、茎にも被害がでます。


バラにチュウレンジハバチが寄生してしまった場合の対処法
チュウレンジハバチを見つけたら、まずは捕殺しましょう。ハチの仲間ですが刺すことはありません。成虫の動きは俊敏ではないので網などでも容易に捕獲が可能です。
幼虫は葉に集団でいる場合は、葉ごと切り取るのが簡単です。老齢成虫はピンセットや割りばしなどで捕殺しましょう。産卵された場所もわかりやすいため、産卵されていたら茎ごと切り取って処分します。
またチュウレンジハバチは農薬がよく効くため、幼虫を発見した時点で農薬を散布するのも有効です。
農薬(殺虫剤)の選び方・使用方法について
チュウレンジハバチを駆除するためには、チュウレンジハバチに効果が認められている殺虫剤(農薬)をつかいます。農薬のラベルの適用表に記載がありますので確認しましょう。バラの場合は適用作物に「ばら」もしくは「花き類・観葉植物」と記載されている農薬が使えます。
ばらの場合は、チュウレンジハバチ以外にも多くの病害虫が発生します。複数の害虫や病気にも1本で効果のるものがあるので、他に発生しているもしくは予防したい病害がある場合はそれを選ぶとよいでしょう。
農薬は同じ系統の農薬を使い続けると、薬剤抵抗性が発生し効果がなくなることがあります。複数回散布するときはなるべく違う系統の農薬を使う、ローテーション散布をしましょう。商品名が違っても同じ系統の農薬もあるので、系統は殺虫剤にはIRACコードが違うものを選びます。
農薬をなるべく使いたくないという人には、天然由来成分の農薬等もありますのでそちらも活用しましょう。
ばらのチュウレンジハバチに適用のある農薬
| 農薬名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用期間 | 使用回数 | 使用方法 | IRACコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オルトランDX粒剤 | 2g/株(但し、40g/㎡まで) | 発生初期 | 4回以内 | 生育期株元処理 | 1B,4A | バラに発生する多くの害虫に適用のある殺虫剤 株元にまくだけで、バラに薬剤が浸透します。 予防にも優れた薬剤です。 | |
| サンヨール | 500倍 | 100〜300㍑/10a | 発生初期 | 8回以内 | 散布 | ― | バラに発生する多くの病害虫に適用のある 殺菌殺虫剤 害虫には窒息効果があるため、即効性があり、 抵抗性ができにくい薬剤です。 |
| ベニカR乳剤 | 100倍 | 100〜300mL/㎡ | 発生初期 | 6回以内 | 散布 | 3A | バラに発生する多くの害虫に適用のある殺虫剤 速効性、持続性に優れた薬剤です。 |
| ベニカナチュラルスプレー | 原液 | ー | 発生初期 | ー | 散布 | ー | 天然由来成分で作られて殺虫殺菌剤 ばらの多くの病害虫に使えます。 使用回数もなくそのまま散布するだけです。 |
チュウレンジハバチの予防・対策方法
粘着シート
飛来してくる蜂には、市販の虫取り用の粘着シートをバラの周辺にぶら下げておきましょう。
茎に黒いマジックで線を描く
茎に産卵の後のような黒い線を書いておくと、チュウレンジハバチがそこには産卵しないとう方法です。科学的根拠のある方法ではありませんが、バラ愛好家の方たちに広がっている方法です。
除草
チュウレンジハバチだけでなく、他の病害虫予防にも有効なのは雑草や周辺のノイバラ等の除草です。周辺に飛来したチュウレンジハバチが、バラに飛来してこないように除草は大切です。
予防の農薬散布
薬剤が効果的なので、飛来する前に予防として粒剤などを散布しておくと他の病害虫予防になります。
ばらのそのほかの害虫について
バラはこのほかに、アブラムシやハダニ、カイガラムシ、カミキリムシ、コガネムシ、ヨトウムシ、アザミウマ(スリップス)などが発生しやすくなります。
バラに発生しやすい害虫と対策方法についは下記で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください。
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