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里芋(さといも)の防除 汚斑病の対策・農薬は使える?

サツマイモ畑 作物別

里芋(さといも)栽培では収穫間近になると発生が増える汚斑病ですが、里芋の収穫はどんな影響があるのでしょうか。ここでは里芋の汚斑病の症状や対策、農薬は使えるのかについて説明します。

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農家web編集部
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汚斑病の特徴・症状

汚斑病(おはんびょう)は、サトイモがかかりやすい病害で、病原菌は不完全菌類に属するカビの一種で、圃場に残った感染葉の病原菌が伝染源となって畑全体に広がります。

症状は初めに淡黄色のしみ状の斑点が現れ、次第に拡大して1cm前後の淡褐色から黒褐色の円形の病斑ができます。多湿の時には、病斑上にすす状のカビが生じます。9月~10月頃に多く発生し、夏に雨が多く生育後期に肥料不足になると発生が増える傾向にあります。

葉のみに発生するため、発生が少量であれば収穫に大きな影響は与えません。しかし多発したり、他の疫病と重なると葉が枯れて光合成ができなくなると収穫にも影響を及ぼします。

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里芋 汚斑病にかかった場合の対処方法

里芋が汚斑病にかかった場合はどのように対処したらよいのでしょうか。サトイモ栽培では汚染病に適用がある農薬はありません。(2025年8月現在)圃場内に発生した場合は、被害部を集めて土中深く埋める。

まずは症状のでている葉を手で摘みとるかハサミで切り取り、焼却するか土中深く埋めましょう。その後は肥料切れにならないしましょう。ただし窒素が過多になると発生しやすくなるので肥料の配合にも気をつけましょう。

里芋 汚斑病の農薬を使った防除

汚斑病に適用のある農薬はありません。(2025年8月現在)

汚斑病に感染すると、疫病や軟腐病の発生を誘発するともいわれます。同時に発生すると被害が大きくなるため、疫病が発生した場合には化学農薬をつかって防除しましょう。

里芋 化学農薬以外で汚斑病を予防する方法

肥料切れに注意する

生育後期に肥料が不足すると発生しやすいことから、堆肥緩効性肥料を使い肥料切れにならないように注意しましょう。

汚斑病に強い品種を使う

石川早生、土垂、八つ頭などの品種に比べ赤芽、大吉の方が汚染病の発生が少ないといわれます。いづれも健全な種子イモを使いましょう。

農業アプリを活用しましょう

今まで農業日誌や栽培記録、ノートやパソコンで管理していたという人には、農業に役立つアプリを活用しませんか。農家webの「かんたん栽培記録」アプリはスマホから作物と地域を入力するだけで、防除暦、栽培カレンダーが自動表示。実際の栽培記録はタップ一つで登録可能。自社の「農薬検索データベース」「かんたん農薬希釈計算アプリ」と連動しているので、散布したい農薬をいれればラベルをみなくとも希釈計算も可能で、散布回数もカウントしてくれます。また自分の使っている農薬を登録するだけで、混用が可能な農薬もわかります。

地方自治体から発表される予察情報も反映しているので、農家の防除に役立つアプリです。ダウンロードも不要で、ID登録だけですべての機能が無料で使えるアプリです。ぜひ一度使ってみてください。

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