オリーブの木は、モクセイ科の常緑樹で家庭ではベランダの鉢植えなどでも育てやすい人気の果樹です。ここではオリーブに発生しやすい害虫とその対策方法や薬剤について説明します。
オリーブに発生しやすい害虫
クチナシには、さまざまな害虫が発生し葉や茎を食害します。ここでは発生の多い害虫とその特徴について説明します。(虫の写真があります。苦手な方はご注意ください。)
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブアナアキゾウムシは、成虫や幼虫がオリーブの木などのモクセイ科を食害するゾウムシの一種。
成虫が3月下旬から現れ、4月~10月まで産卵するため長い時間の防除が必要です。成虫は12~15mm、ゾウのような長い口吻を持ち、体色は樹木に擬態するようなこげ茶色とベージュのまだら模様でゴツゴツとした体を持っています。
成虫も若い葉などを食害しますが、問題となるのは幼虫です。成虫は地際の樹皮に穴をあけ、産卵します。孵化した幼虫が樹木の内部を食害し、産卵の数が多く一度に幼虫が食害するので、被害が大きく短時間で枯死させることもあります。
オリーブアナアキゾウムシを見つけるには、根本におがぐずのようなものが落ちていたり、木に穴が開いている場合には、オリーブアナアキゾウムシがいる可能性が高いので、すぐに対処しましょう。

ハマキムシ
ハマキムシは、ハマキガ科の蛾の幼虫の総称でオリーブには「チャハマキ」の幼虫が多く、オリーブの葉を食害します。
チャハマキの幼虫は、老齢幼虫は体長25mm程度のイモムシ状で、体色は灰緑色で頭部は暗褐色。成虫の体長は10㎜~15㎜程度の褐色の小さな蛾で5月~7月頃の初夏に発生が増えます。
卵で越冬し、5月上旬ごろから成熟した成葉や古葉を綴り合せてもぐりこみ、隠れながら葉を食害します。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
マエアカスカシノメイガ
マエアカスカシノメイガは、半透明の翅をもつノメイガで蛾の仲間です。幼虫がオリーブの新芽や葉、果実を食害します。ハマキムシのように大量に発生しませんが、体長が大きく大食漢のため葉を根こそぎ食害します。
マエアカスカシノメイガの幼虫は、老齢幼虫は23㎜程度のイモムシ状で、体色はつやのある緑色、頭部は黄緑色です。成虫の体長は開張3㎜程度で体色は名前の通り半透明な翅に前翅の縁には赤い帯がはいっています。
モクセイ科の木を好み、4月頃から成虫が発生し、5月~7月頃に幼虫の被害が増えます。幼虫は糸をはいて葉をつづり合わせ、その中で食害します。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
スズメガ
スズメガはスズメガ科に属する蛾の総称で、オリーブには「ザナミスズメ」の幼虫が、オリーブの葉を食害します。ハマキムシのように大量に発生しませんが、体長が大きく大食漢のため葉を根こそぎ食害します。
老齢幼虫は体長60mm程度にもなる大型のイモムシで、体色は黄緑色で、7対の白く斜めに入った線を持つのが特徴です。成虫の体長は開張50㎜~80㎜で体色は暗灰色から黒褐色で、名前のとおり前翅にさざなみのような波型の模様を持ちます。
モクセイ科の木を好み、成虫は4月~9月頃に現れ、幼虫の被害が最も大きいのは6月~10月頃です。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
オリーブに発生する害虫の予防・対策方法
捕獲する
まず捕まえられるのであれば、捕殺しましょう。
イモムシ状の幼虫は、ピンセットや割りばしなどをつかってつまんで捕まえる、ハマキムシなどの葉に巻き込んでいる虫は、食害を受けている場合には葉ごと切り落とします。
上記には記載しませんでしたが、アブラムシやカイガラムシなどが発生している場合には、水で吹き飛ばしたり、歯ブラシなどでこそげ落としましょう。
防虫ネットなどの物理的防除
物理的に蛾に産卵させないためには、防虫ネットを使う方法もあります。ハマキムシの成虫は小さいので、目の細かい防虫ネットを使いましょう。
また蛍光灯が近くにあると、夜に蛾が飛来しやすくなります。夜は蛍光灯を消すなどの対策をしましょう。
オリーブアナアキゾウムシは、地際の樹皮に産卵することが多いので、地際に紙や寒冷紗などを巻いておくのも効果があるといわれます。
天敵を活用する
ハマキムシなどのイモムシには、クモやハチ、カマキリ、カエルなどの天敵がいます。農薬を使う際には、これらに影響のない薬剤を使うことで、天敵を活用できます。
薬剤を使った対策
多発している場合には、発生している害虫に効果がある殺虫剤などの薬剤(農薬)を使い、害虫を駆除しましょう。
特にオリーブアナアキゾウムシが発生している場合には、樹木の中に入り込んでしまうので捕獲が難しく、株ごと枯れてしまうことがあるため、農薬の使用が効果的です。
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブアナアキゾウムシには、樹木に食入する穿孔性害虫を駆除するスプレータイプ缶の殺虫剤「ロビンフッド」や「ベニカ水溶剤」などが使えます。
ハマキムシ類
ハマキムシには、有機栽培にもつかえ天敵にも影響のない微生物をつかった農薬「デルフィン顆粒水和剤」や「STゼンターリ顆粒水和剤」の他、オリーブアナアキゾウムシにも使える「アディオン水和剤」が使えます。
マエアカスカシノメイガ
マエアカスカシノメイガには、オリーブアナアキゾウムシにも使える「ベニカ水溶液」、「ダントツ水溶剤」があります。この2つの薬剤は有効成分が同じのネオニコチノイド系殺虫剤で、天敵にも影響があります。どちらか1つ選んで使いましょう。
スズメガ
オリーブのスズメガに適用のある農薬はありませんが、ハマキムシに使えるアオムシに使えるBT剤のも一定の効果は期待できます。ただし、幼虫は大きくなると農薬が効かないので早めの散布が大切です。
まとめ
オリーブは害虫被害の少ない樹木といわれますが、外で育つ植物ですので虫の被害にあうことももちろんあります。
害虫の被害は、どの植物でも初期であれば対応が可能ですが大量発生すると、対処が難しくなります。特に新芽がでるころには、虫たちも活動が活発になるのでよく観察して、発生初期に対応しましょう。
栽培に役立つ 農家webのサービス
農家web 農薬検索データベース
作物に適用がある農薬を一覧で探したいときには、「農家web農薬検索データベース」が便利です。
検索機能は、適用作物・適用病害虫に合致する農薬を探す「農薬検索」、「除草剤検索」をはじめ、さまざまなキーワードで検索できる「クイック検索」、農薬・除草剤の製品名で検索できる「製品検索」、農薬・除草剤に含まれる成分名で検索できる「成分検索」の4つで、農薬・除草剤の作用性を分類したRACコードや特性、 効果を発揮するためのポイントなど実際の使用に役立つ情報も知ることができます。

農家webかんたん農薬希釈計算アプリ
除草剤、殺虫剤を代表する農薬の液剤は、かなりの割合が原液で、水で希釈して散布するのが一般的です。希釈倍率に合わせて水と混ぜるのですが、希釈倍率が500倍、1000倍と大きく、g(グラム)やL(リットル)などが入り混じっていて、計算が難解だと感じる方も多いのではないでしょうか。
「農家webかんたん農薬希釈計算アプリ」は、使用する農薬の希釈倍数を入力し、散布する面積などから薬量・液量を算出します。面積の単位や薬剤の単位も簡単に行えます。
ラベルを見て希釈倍率を入力するだけでなく、農薬検索データベースと連携しているので、使いたい製品・適用ラベルを選択することで、希釈倍数を自動入力することができます。

農家web かんたん栽培記録
作物を栽培するときに、植え付けから収穫までの栽培記録をつけることは、作物の安全性を守る他にも、ノウハウを蓄積し、よりよい作物を栽培するためにも大切な作業です。
農家webのかんたん栽培記録はこれひとつで、無料で作物ごとに栽培記録できるだけでなく、その作物に発生しやすい病害虫やおすすめ農薬、また農薬に頼らない防除方法も、簡単にカレンダーから確認することができます。会員登録すれば、LINEに予察情報も届きます。パソコン等が苦手でも、タップで簡単に作業日誌をつけられます。


![住友化学園芸 ベニカ水溶剤 (0.5g×10袋入) 【水でうすめる 殺虫剤 殺虫 害虫 防除 対策 家庭用 家庭菜園 用 トマト きゅうり ナス ばら 薔薇 菊 野菜 花 果樹 アオムシ アブラムシ類】【おしゃれ おすすめ】[CB99]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/kaientai-2/cabinet/shohin024/sumigd-602552_0.jpg?_ex=128x128)



