テントウムシダマシ

じゃがいも テントウムシダマシに効果のある農薬・その他の対策

テントウムシダマシ

益虫であるテントウムシに見た目がよく似たテントウムシダマシ類は、ジャガイモナスなどのナス科の植物を好み、葉や茎を食害します。ここではテントウムシダマシ類に使える農薬や農薬以外の対策方法などの防除について説明します。

この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
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テントウムシダマシ類の特徴・被害

テントウムシダマシ類は、コウチュウ目テントウムシ科の昆虫で、気温の高い地方では「ニジュウヤホシテントウ」、気温の低い地方では「オオニジュウヤホシテントウ」が発生します。アブラムシを食べる益虫であるテントウムシと見た目が似ていますが、光沢がなく、斑点の数が多い(20個以上)、細かい毛が生えているなどの違いがあります。

4月頃から秋まで発生し、ジャガイモ栽培では越冬した成虫が春作の葉を食害し、6月に産卵した幼虫や成虫が夏の間ナスを食害した後、秋作のじゃがいもに飛来して葉を食害します。

食害は幼虫・成虫ともに葉裏から表皮葉脈を残して食べるため、葉が透けて見えるように見えるのが特徴的です。食害された部分は褐色に変色し、縮んで枯死します。幼葉を食害されると生育が遅れ収穫が少なくなります。またいも拡大期の被害は、大きさや重要に大きな影響を与えます。

画像出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

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じゃがいも栽培 テントウムシダマシの防除期間・方法

テントウムシダマシの化学農薬による防除は、成虫を発見したときと、卵から幼虫にふ化する幼虫の孵化最盛期です。

毎年発生している圃場であれば、虫や被害を見つけたら早めに化学農薬を使った防除をし、成虫が多発してしまっている状況では1回目の散布から10~15日後にもう一度散布しまます。化学農薬に弱いのでしっかり散布することで多発を防ぐことができます。

発生が少ない場合には、見つけ次第捕殺しましょう。葉裏に固まっていることが多いのでガムテープや、葉を切り取るなどの方法もあります。早期に発見できれば多発することは少ないでしょう。

化学農薬散布のポイント

テントウムシダマシ類に適用のある農薬を選ぶ場合には、適用害虫はテントウムシダマシ類のほか、ニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウでの適用もありますので、地域にあった薬剤を選びましょう。

じゃがいもに発生しやすいアブラムシやジャガイモガ,ヨトウムシ類などの他の害虫が発生している場合には、その害虫にも効果のある農薬を選んで同時防除しましょう。

時期は成虫発見時、幼虫ふ化最盛期に1回~2回散布するのが基本です。幼虫はふ化するとしばらく葉裏で固まっているので、幼虫が分散する前に散布しましょう。幼虫の小さいうちに発見し、駆除しないと食害の被害が大きくなりますので圃場を見回り、早期発見に努めましょう。

薬剤は葉裏を中心に散布すること、成虫は驚くと下に落ちるので株元まで丁寧に散布するようにしましょう。

じゃがいも栽培 テントウムシダマシ類に適用のある農薬

散布時期農薬名希釈倍率使用液量使用期間使用回数使用方法IRACコード備考
害虫発生期オルトラン水和剤1000倍100〜300㍑/10a収穫30日前まで2回以内散布1B有機リン系の殺虫剤。即効性と浸透性に優れた薬剤です。
テントウムシダマシの幼虫に適用があります。
アブラムシ類、ヨトウムシ、ジャガイモガと同時防除が可能です。

害虫発生期
アディオン乳剤2000〜3000倍100〜300㍑/10a
収穫14日前まで
4回以内散布3A合成ピレスロイド系の殺虫剤で、速効性と残効性にすぐれた薬剤です。
アブラムシ類と同時防除が可能です。
害虫発生期アクタラ顆粒水溶剤2000倍100〜300㍑/10a収穫14日前まで2回以内散布4Aネオニコチノイド系の殺虫剤。
速攻性、耐雨性、浸透性に優れた薬剤
アブラムシ、ナストビハムシと同時防除が可能
害虫発生期ベニカAスプレー原液収穫前日まで収穫14日前まで散布3A原液をスプレーするだけの薬剤。
家庭菜園などで使いやすく、アブラムシと同時防除が可能です。

農薬を使用する際は必ず登録内容を確認の上、希釈倍率、使用量、回数を遵守しましょう。初めて使う農薬等は、営農指導員、専門家、メーカーなどに相談してから使うようにしましょう。

この他にもじゃがいもには多くの農薬が使えます。適用作物はじゃがいもではなく「ばれいしょ」です。ばれいしょのテントウムシダマシ類に適用のある農薬は下記からほぼすべての農薬が検索できます。

化学農薬以外の防除方法

防虫ネット

毎年多発するという場合には不織布や防虫ネットを掛けて、成虫の飛来を防ぎましょう。防虫ネットは4㎜程度の目合いのものがよいでしょう。

除草

圃場の周りに雑草があるとテントウムシダマシの住処になり、発生を促進してしまいます。圃場の周りの雑草はできるだけ除草しておくことが、被害を少なくするのに極めて重要です。特にナス科雑草の除草は徹底しておこないましょう。

農業アプリを活用しましょう

今まで農業日誌や栽培記録、ノートやパソコンで管理していたという人には、農業に役立つアプリを活用しませんか。農家webの「かんたん栽培記録」アプリはスマホから作物と地域を入力するだけで、防除暦、栽培カレンダーが自動表示。実際の栽培記録はタップ一つで登録可能。自社の「農薬検索データベース」「かんたん農薬希釈計算アプリ」と連動しているので、散布したい農薬をいれればラベルをみなくとも希釈計算も可能で、散布回数もカウントしてくれます。また自分の使っている農薬を登録するだけで、混用が可能な農薬もわかります。

地方自治体から発表される予察情報も反映しているので、農家の防除に役立つアプリです。ダウンロードも不要で、ID登録だけですべての機能が無料で使えるアプリです。ぜひ一度使ってみてください。

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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

農薬販売届 受付番号:210-0099

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