草刈りは、庭などの狭い場所でもかなりの重労働です。草刈機を使ってみたいけれど、危ないのではないか、使い方が難しそうと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、女性や初心者の方でも使いやすい、安全で簡単な草刈機の選び方について、わかりやすく説明します。
女性に使いやすい草刈機の選び方
簡単に使えて安全で、そして軽量であれば、女性や力の弱い人、また初めて草刈機を使う人に使いやすく安心です。それぞれどんな種類のもの選べばよいか説明します。種類の説明は下にありますので、種類がわからない場合はそちらを参考にしてください。
簡単に使える
簡単に使えるのは、電動式の草刈機（刈払機）がおすすめ。電源式ならコンセントに挿すだけで使えます。コンセントがない場合には充電式（バッテリー式）もスイッチ一つで使えます。リチウムイオンバッテリーを使うためコードレスで使うことができるので、取り回しやすいですが、バッテリーの分重くなります。
また障害物が多いところでは、刃はナイロンコードがおすすめ。ブロック塀などに当たっても傷がつきにくく、初めて草刈機を使う人にも安心して使える刃です。
安全性が高い
安全性の高い刃は、「ナイロンコード」と「樹脂刃」です。
草刈機で主流のチップソーは、金属の硬い刃を回転することで草を刈り取ります。この金属の刃が障害物に当たった時にキックバックという現象が起こり、大事故になるケースが多発しています。
このキックバックが起こりにくい刃が開発されました。それが「ナイロンコード」です。ナイロンコードは紐状なので、障害物に当たっても金属刃に比べて衝撃は少なく、キックバックが起こりにくいという特性があります。しかし高速で回転することで草を刈るため、小石などが飛んできやすいというデメリットもあります。
ただしナイロンコードは、硬い草が切れないという難点があります。そこでチップソーとナイロンコードのハイブレット型として、最近よく使われるようになったのが樹脂刃です。樹脂刃は、障害物に当たっても金属刃に比べて、当たると樹脂刃が引っ込むために衝撃は少なく、ナイロンコードカッターと同じく、キックバックが起こりにくいという特性があります。
またチップソーは金属の破片などが顔などに飛んできてケガをするケースも少なくありません。ナイロンコードと樹脂刃はそちらの危険もありません。
キックバックとは、回転中の刈刃が障害物や地面に当たって、回転方向と反対側に刈刃が跳ねてしまうことを言います。キックバックが起こると、作業者自身だけでなく、周りの人にも刈刃が向かって当たる危険性があります。
パワーと重さについて
草刈りは、長時間作業が必要です。重い草刈機は腕や腰に大きな負担がかかります。できれば軽量なものが良いですが、草刈機の重さとパワーは比例しています。
草刈機はパワーがあるほど、刃（ブレード）の種類も選べ効率よく草刈りが行えます。ナイロンコードを使おうとすると、他の刃に比べパワーが必要になります。充電式の場合は18Vあれば、家庭用では十分使えます。
女性におすすめな草刈り機 まとめ
家の周辺の草刈りにつかうのであれば、女性におすすめの草刈機（刈払機）は、電源式（充電式なら18V程度）、刃はナイロンコードか樹脂刃で軽量なものがおすすめです。
草刈機の種類
まずは、草刈機の種類について知っておきましょう。草刈機には、庭などで使われるものから、プロの農家や造園業の方が使う本格的なものまで種類が多くあります。安易に選ぶと、せっかく買ったのに役に立たない、使いこなせないなどのトラブルが生じてしまいます。
動力について
まずは動力について。草刈機の動力には、電動式とエンジン式のがあります。
電動式
電動式の草刈機には、コンセントにつないで使う電気式のものと、リチウムイオンバッテリーに充電して、コードレスで使うバッテリー式（充電式）があります。
特徴としては、音が静かでスイッチ一つで、すぐ草刈りを開始できます。ただパワーがエンジン式に比べないため、家庭の庭や畑などで使われることが多いです。最近ではエンジン式に劣らない製品もでてきているため、プロの農家の方も使っています。
エンジン式
エンジン式は古くから使われ、パワーがあるのでプロの農家向けのです。無鉛ガソリン等の燃料で草刈り機エンジンを起動させ草を刈ります。
パワーがあり、長時間作業が可能ですが、ガソリンをつかいますので臭いや排気ガス、騒音も充電式に比べかなり大きくなります。またエンジン式の草刈機はエンジンをスタートさせるのに、力やコツがいるものもあります。
刈刃について
次に、草刈機の刃の種類について説明します。草刈機には、チップソー・ナイロンコード・金属刃などがあります。
チップソー
チップソーは、鋼製の丸、円盤型の鋸(ノコギリ)の刃先部分に超鋼のチップをロウで接着し研磨したもので、刈刃の主力といえます。
切れ味がよく、太い葉茎もバシバシ刈り取りできます。しかし刃が障害物にあたるとキックバックという現象や、刃が欠けて飛んでくるなど危険性も高いので取り扱いには注意が必要です。
ナイロンコード
刃の部分が、テニスラケットのガットのような、紐式のナイロンコードになっている刈刃で、高速回転させることで、雑草を削り切り、刈り込むものです。
刃ではなくナイロンの紐のため、障害物にあたっても刃が飛んだり、キックバックもおきません。安全性が高く初心者におすすめの刃です。ただし、コードが高速回転するため小石や、枝などが飛び散りやすいので飛散防止が必要です。またチップソーよりパワーが必要です。
金属刃
硬い金属で出来た刃。ノコギリ状の２枚刃から8枚刃などがあります。チップソーが出てくる前はこちらが主流で、耐久性が強く研磨して長く使うことができ経済的で、農家の方には根強い人気があります。ただしかなり重いので、女性にはあまり向きません。
樹脂刃
樹脂でできている小型ナイフのような形状のブレード(刃)で、リールを中心に高速で回転することで草を切断するもの。
樹脂刃は、障害物に当たっても金属刃に比べて、当たると樹脂刃が引っ込むために衝撃は少なく、ナイロンコードカッターと同じく、キックバックが起こりにくいという特性があります。また、チップソーやナイロンコードカッターと比べて、使用時の騒音はかなり小さいです。音が小さいことは、樹脂刃の最大の特徴だと思います。
ナイロンコードカッターの安全性を持ちつつも、静音性に優れ、ある程度の切断力も期待できる、ナイロンコードカッターとチップソーのハイブリッドのようなブレード(刃)であるといえ、女性にもおすすめ。
しかし摩耗が早いことや、切れ味が落ちやすいことなどのデメリットもあります。また樹脂刃はそれほど普及していないため、種類があまりありません。樹脂刃を使いたいならマキタの草刈機がおすすめです。
