農薬とは
「農薬」とは農薬取締法で、「農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」と定義されています。
まとめると、農薬とは、「農作物を害する菌、昆虫、線虫、その他動物やウイルスの防除に使う殺虫剤、殺菌剤その他薬剤、天敵」と言えるでしょう。
農薬の必要性やメリット・デメリットついては下記で詳しく説明しています
農薬の種類
農薬の種類は用途別に分けると主に下記に分類されます
種類 | 内容 |
---|---|
殺虫剤 | 農作物を加害する害虫を防除する薬剤 |
殺菌剤 | 農作物を加害する病気を防除する薬剤 |
除草剤 | 雑草を防除する薬剤 |
植物成長調整剤 | 農作物の生育を促進したり、抑制する薬剤 |
展着剤 | ほかの農薬と混合して用い、その農薬の付着性を高める薬剤 |
天敵 | 農作物を加害する害虫の天敵 |
微生物剤 | 微生物を用いて農作物を加害する害虫病気等を防除する剤 |
この他作用機能による分類方法(RACコード)や剤型などの種類については下記で詳しく説明しています。
農薬の使い方
農薬は使い方を間違えると、効果がないだけでなく農作物に薬害が生じたり、周辺に損害を与えたりして農薬取締法違反として罰せられることもあります。
必ず農薬ラベルに書かれた、農作物以外には使わず、回数や希釈倍率、散布方法などをしっかり守って使いましょう。
また農薬は同じ作用の農薬を使い続けると、害虫や菌などに抵抗性(耐性)が発生し農薬が効かなくなってしまうこともあるため、作用性の違う農薬をローテーションしてつかうローテーション防除が推奨されています。
ローテーション散布、農薬の希釈計算、展着剤などの使い方や混用の方法などの使い方は、下記で説明していますので参考にしてださい。
病害虫別・作物別の農薬の使い方
農薬は農薬ラベルに書かれている作物にしか使えません。作物や病害虫ごとの農薬の種類については下記から探すことができます。
どの病気や害虫にいつ散布するかなどは、各地域の防除暦などを参考にしましょう。
「農家webかんたん栽培記録」は地域・作物の情報に基づいた防除暦や病害虫情報などが無料で見れる他、農薬の検索や希釈計算などもでき、簡単に栽培記録をつけることができます。使える農薬を検索したい場合には、「農家web農薬検索データベース」が便利です。