日農アプロードパダン粒剤 − 適用表・使用方法など詳細情報
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概要
日農アプロードパダン粒剤は、性状が類白色細粒の水稲用の殺虫剤です。 昆虫成長抑制剤(IGR)で持続性のあるのアプロードと、ニカメイチュウ、コブノメイガなどチョウ目害虫に速効性のあるパダンを混合した殺虫剤で、収穫30日前まで使用でき散布適用が広い殺虫剤です。
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適用表
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用時期 | 使用方法 | 本剤の使用回数 | カルタップを含む使用回数 | ブプロフェジンを含む使用回数 |
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稲 | ニカメイチュウ | 3〜4kg/10a | 収穫30日前まで | 湛水散布 | 4回以内 | 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内) | 4回以内(小包装投入は1回以内) | |
稲 | コブノメイガ | 3〜4kg/10a | 収穫30日前まで | 湛水散布 | 4回以内 | 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内) | 4回以内(小包装投入は1回以内) | |
稲 | ウンカ類幼虫 | 3〜4kg/10a | 収穫30日前まで | 湛水散布 | 4回以内 | 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内) | 4回以内(小包装投入は1回以内) | |
稲 | イネツトムシ | 3〜4kg/10a | 収穫30日前まで | 湛水散布 | 4回以内 | 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内) | 4回以内(小包装投入は1回以内) |
特徴
混合剤でWの効果
アプロードの有効成分ブプロフェジンは、ウンカ類の幼虫と産卵数を抑制させたり、ふ化しない卵(不ふ化卵)を産ませる効果があり、パダンの有効成分カルタップでニカメイチュウ、コブノメイガなどチョウ目害虫に速効効果があります。
抵抗性害虫にも効く
カーバメート剤、有機リン剤の抵抗性害虫に対しても高い効果を発揮します。
使用方法
そのまま湛水散布します。
農家web編集部からのポイント
ウンカ類について
ウンカ類の成虫には直接効果はないため、幼虫時期に散布して抑制することが大切です。
成虫が発生している場合には、成虫に効果のある薬剤を組み合わせて使用しましょう
使用上の注意
注意事項
- 本剤を使用した場合には、チオシクラム又はベンスルタップを含む剤は使用しない。
- 使用量に合わせ秤量し、使い切る。
- 使用に当っては、3cm前後の湛水とし、田面に均一に散布し、散布後少なくとも4~5日間は湛水状態を保ち、散布後7日間は落水やかけ流しはしない。
- 漏水の激しい水田では使用しない。
- 本剤を散布する場合、浮き草や雑草が繁茂している水田では、効果の劣ることがあるので、あらかじめ除草をしてから散布する。
- 本剤を散布した場合、ウンカ類の成虫に対しては直接作用しないので、幼虫主体の時期に散布するのが望ましい。またその場合、薬剤散布効果が発現するまでに3~7日を要するので次のことに留意する。
- 成虫防除を必要とする場合には、成虫に有効な薬剤と組み合わせて使用する。
- 多発時の散布は直ちに密度を低下させることができないので速効性のある薬剤と組み合わせて使用する。
- 蚕に対して長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、桑に付着するおそれがある場所では使用をさける。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意事項
- 医薬用外劇物。取扱いには十分注意する。誤って飲みこんだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせる。使用中に身体に異常を感じた場合には、直ちに医師の手当を受ける。
- カルタップによる中毒に対しては動物実験でL-システイン製剤の投与が有効であると報告されている。
- 眼に対して刺激性があるので眼に入った場合には直ちに水洗し眼科医の手当を受ける。
- 皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意する。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とす。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用する。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをする。
水産動植物に対する注意事項
- 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しない。
- 水産動植物(甲殻類、ドジョウ)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、 流入しないよう注意して使用する。養殖池等周辺での使用は避ける。
- 散布後は河川、養殖池等に流入しないよう、水管理に注意する。