ドイツボルドーA − 適用表・使用方法など詳細情報
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概要
銅を有効成分とする汎用性殺菌剤で、特に細菌性病害防除に効果を発揮します。ばれいしょ、かんきつ、茶、果菜類など適用作物が広いです。JAS法の有機農産物生産にも使用することができます。性状は、青色水和性粉末です。
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有効成分情報
成分名称 | 含有濃度 | IRAC | FRAC | HRAC | 同じ有効成分の製品 |
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塩基性塩化銅 | 84.1000% | M1 | 検索 |
適用表
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用時期 | 使用方法 | 本剤の使用回数 | 銅を含む使用回数 |
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稲 | 墨黒穂病 | 2000倍 | 60〜150㍑/10a | 出穂10日前まで | 散布 | - | - |
稲 | 稲こうじ病 | 2000倍 | 60〜150㍑/10a | 出穂10日前まで | 散布 | - | - |
かんきつ | そうか病 | 400〜800倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | 黒点病 | 400〜800倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんきつ | かいよう病 | 1000〜2000倍 | 200〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
キウイフルーツ | 花腐細菌病 | 1000倍 | 200〜700㍑/10a | 休眠期〜蕾出現前 | 散布 | - | - |
キウイフルーツ | かいよう病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 休眠期〜蕾出現前 | 散布 | - | - |
くり | 実炭疽病 | 500倍 | 200〜700㍑/10a | 果実肥大期 | 散布 | - | - |
野菜類 | 軟腐病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
野菜類 | べと病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
トマト | 疫病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
トマト | 斑点病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
トマト | 葉かび病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ミニトマト | 疫病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ミニトマト | 斑点病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ミニトマト | 葉かび病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
きゅうり | 斑点細菌病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
レタス | 斑点細菌病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
レタス | 腐敗病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
非結球レタス | 斑点細菌病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
非結球レタス | 腐敗病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
メロン | 斑点細菌病 | 500〜1000倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
たまねぎ | 白色疫病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
うど | 黒斑病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | 根株養成期 | 散布 | - | - |
アスパラガス | 茎枯病 | 500倍 | 100〜500㍑/10a | 収穫後 | 散布 | - | - |
キャベツ | 黒腐病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
キャベツ | 黒斑細菌病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ばれいしょ | 疫病 | 400〜800倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
かんしょ | 斑点病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
いんげんまめ | かさ枯病 | 500〜600倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
はっか | さび病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
とうがん | 果実汚斑細菌病 | 800倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
てんさい | 褐斑病 | 400〜800倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
ホップ | べと病 | 1000倍 | 100〜700㍑/10a | - | 散布 | - | - |
茶 | 炭疽病 | 500倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採14日前まで | 散布 | - | - |
茶 | もち病 | 500倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採14日前まで | 散布 | - | - |
茶 | 網もち病 | 500倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採14日前まで | 散布 | - | - |
茶 | 赤焼病 | 500〜1000倍 | 200〜400㍑/10a | 摘採14日前まで | 散布 | - | - |
ひまわり(種子) | 空胴病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | 収穫14日前まで | 散布 | - | - |
ひまわり | 空胴病 | 500倍 | 100〜300㍑/10a | - | 散布 | - | - |
樹木類 | 斑点症(シュードサーコスポラ菌) | 800倍 | 200〜700㍑/10a | 発病初期 | 散布 | - | - |
特徴
銅を有効成分とする汎用性殺菌剤
銅を有効成分とする汎用性殺菌剤で、特に細菌性病害防除に効果を発揮します。
適用作物が広い
ばれいしょ、かんきつ、茶、果菜類など適用作物が広いです。
JAS法の有機農産物生産
JAS法の有機農産物生産にも使用することができます。
使用方法
登録内容にしたがって、散布します。
使用上の注意
効果・薬害等の注意
- 核果類には薬害を生ずるおそれがあるので付近にある場合にはかからないように注意して散布すること。
- かんきつに散布する場合は、薬害(スタメラノーズ)の発生を防止するために炭酸カルシウム水和剤(クレフノンなど)を加用(200倍)すること。特に果実の着生時期の散布では厳守すること。
- くりに散布する場合には、薬害の発生を防止するために炭酸カルシウム剤(クレフノンなど)を加用(100 倍)すること。
- 雑柑類、特にワシントンネーブルなどに対しては薬害を生ずるおそれがあるので、高濃度(1000 倍)液の散布はさけること。
- 本剤は無機の銅剤であるため、きゅうり、メロン、キャベツ、はくさいに対して薬害を生ずるおそれがあるので、下記の事項に十分注意すること。
- 幼苗期は特に発生しやすいので、中期以降の散布にすること。
- 高温時の散布は症状が激しくなることがあるのでさけること。
- 連続散布すると葉の周辺が黄化したり硬化したりすることがあるので過度の連用をさけること。
- 炭酸カルシウム剤の所定量の添加は、薬害軽減に有効であるが、収穫間際では収穫物に汚れを生ずるので留意すること。
- レタス、非結球レタスに使用する場合は薬害を生ずることがあるので炭酸カルシウム剤を加用すること。特に幼苗期や高温散布は薬害を生じやすいのでさけること。なお、収穫間際の散布では収穫物に汚れを生ずる場合があるので留意すること。
- ほうれんそうに使用する場合、収穫間際の散布は収穫物に汚れを生ずるおそれがあるので留意すること。
- 本剤をキウイフルーツに使用する場合、新梢が10cm 以上に伸長したのちの散布は薬害を生じるので、使用時期を厳守すること。
- キャベツに使用する場合は結球開始期以降の散布をさけること。
- アブラナ科葉菜類(キャベツを除く)に対しては薬害を生ずるおそれがあるので、高濃度(500 倍)液の散布はさけること。
- アスパラガスに使用する場合は、植物体が軟弱な時は炭酸カルシウム剤を加用すること。
- 稲に使用する場合は薬害を生じやすく、特に出穂期以降は生じやすいので、出穂10 日前以降の使用はさけること。なお、散布後少なくとも7日間は落水、かけ流しはしないこと。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
- 通常の使用方法では毒性は低いが、誤飲誤食などのないように注意すること。
- 万一中毒を感じた場合、あるいは誤って飲み込んだ場合には多量の水を飲ませるなどして胃の中のものを吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けること。
- 散布の際はマスク、手袋などをして散布液を吸い込んだり浴びたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。
- 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
- 魚毒性等:水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田で使用しないこと。水産動植物(甲殻類、藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。散布後は水管理に注意すること。 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
- 保管:直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。